気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

秋の終わりの花活け


前回のガマズミを店で選んでいる時、店の外に穂がフワフワになったススキがあるのに気が付きました。

ガマズミを買いながらそれが気になって、「外のススキは売り物ですか?」と聞いてみたところ、

「あぁ、あれ。あげますよ。」という予想外の返事😮

「えっ!いいんですかっ!」と思わず叫んでしまったのですが、

遠慮なく頂いてまいりました😄


葉っぱも完全にドライになっている枯れススキです。

帰ってから数えてみたら全部で10本ありました。

やったね😆


ガマズミとススキを手にしたところで、お店の方でドライのハスの実を用意してくれました。

これがまた、すこぶるカッコイイ😍


ということでススキとハスの実とガマズミを一緒に包んでもらったら、その色の組み合わせにちょっと感動してしまいました。

これはもう他のものは足さないことにしよう🖐

と決めて製作開始。



ガマズミがかなりお疲れで、ギリギリ持ちこたえている状態です💦


今回はススキをくださったお店にひたすら感謝ですね🙏

ススキなんてそこら辺に生えているし、貰って喜ぶほどのもの?と思われるかもしれませんが、

うちの周辺にはススキは生えていても、なかなか気兼ねなく採集できるところがないもので😢



さて、まだまだ先だと思っていたけど、明日から12月。

生花店ではとっくにクリスマス向けの花材が並んでいます🎄

もう秋は終わりで冬なんですね。ちょっと寂しいような..

今回は枯れススキで、そんな秋の終わりを感じながらの花活けとなりました🍂


深紅の実のガマズミを活ける


まず初めに、

前回の作品に温かいコメントやスターをくださった皆様に感謝申し上げます🙏

躊躇しながらの公開だったので、とても救われました。

振り返ってみると、ちょっと結果を気にしすぎていたようで。

失敗を恐れず、どんどんやってみるべし! ですね😄


さて今回は赤い実が美しいガマズミを使った花活けです。


艶やかな小さい赤い実が目を引く枝ものです。


だけど、今回の実の色は随分と渋い赤🤔

3週間くらい前に同じ店で入荷直後のガマズミを見ているのですが、それはもっと明るい赤でした。

もしやこれはその時のガマズミ?

まあ、そうだとしても、渋い深紅の実もそれはそれでカッコいいので購入することにしました。


ガマズミに合わせたのは前回のノリウツギです。

ハナサクcoro (id:kazooman)さんが予想されていたように、その後自然とドライになりました。

生の時よりややアンティークな感じになりつつも、色はしっかり残っています。



花材の紹介はこれで終わり。

今回も少ない花材での花活けとなりました。


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今回のガマズミは元々は大きな枝で売られていて、

お値段的には買いやすいものだったのですが、そこまで大きい枝はいらないし、と迷っていたら、お店の方で切り分けてくれることになりました。

好きなところをどうぞ、と言われて選んだのがこの一本の枝。

枝が途中でカクっと曲がっているところが面白いと思いました。

この曲がりを意識して活けたのですが、

失敗を恐れず、なんて言っていた割には無難な仕上がり😅


秋に楽しむノリウツギ


今回の花活けはアジサイの仲間であるノリウツギを花材に選びました。


ライムライトという品種のノリウツギです。

ノリウツギアジサイの後から咲き始め、開花期間は7~9月くらい。

そしてこのライムライトは、最初の頃のライムグリーンから日が経つにつれて色が変化していき、秋になるとピンク色が混じってきます。

今回入手したものはこのピンク色が出てきた状態です。


ちなみに昨年夏にもライムライトを活けているのですが、その時はクリーム色に近い色でピンクの気配は全くありませんでした。



このライムライトにはガーベラを合わせてみました。

ライムライトのピンクを意識して、渋めのピンクと差し色になる赤の2種類を選びました。


使用した花材は以上です。

物足りなく見えるかもしれませんが、ライムライトはかなり大きく、花(本当は萼片)の付いている部分だけで長さが40cm以上ありました。

1本を切り分けて、それだけで活けてもいいくらいのボリューム。


さて花材は揃ったし、

と、ここまでは良かったのですが、なんと活け方でつまづいてしまいました😫

自分でもこれはちょっと、と思うような結果になり、

正直、公開するのはやめようかとギリギリまで迷うほどで💦



これを見た私の身近な人間の反応は、

..う~ん..まあ、こんな活け方もあるんだろうけど...

というものでした。

至極まっとうな感想ですね。

活けた本人が、???と思っているくらいなので😅


ライムライトをもう少し思い切って切り分ければ、別のアプローチでうまく行ったのかもしれないけど、

活けている途中でもずっとそう思っていたけど、

どうしても鋏を入れる勇気がなくて、こういうことになってしまいました😔



初挑戦の季節花材


季節の花材は積極的に活けようと心掛けていますが、それでも今まで一度も活けたことが無いものが結構あります。

今回の花材がまさにそれでした。


ゲットウ月桃)の実です。

ゲットウは美容と健康に良い薬草として知られていますが、その実や葉は花活けでも利用されています。

そんなにポピュラーな花材とは言えないものの、展覧会などで見かけたりするし、私にも馴染みのある花材でした。

だけどなぜか自分が活けることは無いまま時が過ぎ...

先日たまたま地元の生花店ゲットウの実を見つけたので、これを機会に挑戦してみることにしました💪


ゲットウに合わせたのはモンステラの葉です。

これは過去に数えきれないほど活けてきました。

形が面白いのでそのまま使っても良し、肉厚でしっかりしているため加工にも耐えられる使い勝手の良い葉ものです。


ゲットウの実は秋の花材だけど、モンステラを合わせたら南国風アレンジになりそうな予感。



やっぱりどことなくトロピカル?

めっきり寒くなってきたというのに違和感たっぷりのアレンジかも💦

なおゲットウの実は予想以上に重く、バランスを取るのにやや苦戦しました。



ところでゲットウの実については、以前からずっと気になっていたことがありました。

それは実が割れた時の姿です。


赤い実の中から灰色の種がのぞいています。

ちょっとインパクトがありませんか?

私はこれを最初に見た時、中に小石が詰まっているのかと思いましたよ😅

こういうのがぎっしり入っていたら、そりゃ重くなるよねー >_<

因みに種が灰色なのは白い薄皮をかぶっているからで、それを剝くと黒い種が出てきます。



秋の花材と秋色のワイルドフラワー


以前から時々見かけて気になっていた花材があって、先日それが近所の生花店にもあったので買ってみました。


ドライアンドラ フォルモーサという植物で、近年人気が高まっているワイルドフラワーの一種です。


ワイルドフラワーはオーストラリアや南アフリカなど南半球に自生する野生の花の総称で、別名ネイティブフラワーとも言われています。

生の花で売られていたのですが、ギザギザの葉はガサガサしているし最初からドライフラワーのように見えます(実際このままドライフラワーになります)

花も葉もなかなか個性的でカッコイイと思いませんか?🤩

なおドライアンドラの中でオレンジ系の花をつける種類がフォルモーサと呼ばれているようです。


店には秋の花材のフウセントウワタもありました。

フウセントウワタは8月~11月頃まで出回り、その時期にはどこの店でも手に入る、花活け界ではとてもポピュラーな花材です。

私も好きな花材で毎年お世話になっています。

でも逆に言うと、毎年活けているから今年はもういいかな?という気持ちがあったことも確か。

なので今回はスルーして帰りかけたのですが・・・

やっぱり気になって買ってしまいました😅


結果、ドライアンドラと組み合わせて作品が1つ仕上がったので、買って正解だったんですけど👌



フウセントウワタは秋の花材ですが、ドライアンドラは輸入物で一年中出回るので特に季節感のある花材ではありません。

でもこのドライアンドラ フォルモーサの渋いオレンジ色は何となく秋っぽい。

店のご主人も「もうすぐハロウィンだからこれを仕入れた」と言っていたし。

ドライにしか見えないところも秋の感じがしますよね。



赤と黒の花活け


今回の花活けは、意外なことにこのブログでは初めてかもしれない色の組み合わせとなりました。

使った花材は3つです。


まずは黒のエリンジウム。

これは元々ブルーだった花を黒く塗ったものです。

自然のままのエリンジウムも売っていたのですが、黒があまりにもカッコよかったのでこちらを選びました。

撮影角度が悪かったか、塗り残しが目立ってあまり黒に見えませんが、上から見ると本当に真っ黒です。


この黒に対して選んだのが赤いケイトウです。

画像でどこまで伝わるか分かりませんが、深紅の花のフリル部分にゴールドっぽい縁取りがあり、それがワンランク上の花を感じさせます。


そして3つ目は前回使ったアマランサスを再利用。

アマランサスは最初にちゃんと水が揚がっていれば長持ちするみたい。


振り返ってみると、赤と黒の花活けはこのブログ以外でもあまりしていなかったかもしれません。

そのせいか、この色合わせがことのほか自分には新鮮で、かつ魅力的に映りました。



今回花材を選ぶにあたって、私の中で大ヒットだったのはゴールドの縁取りがあるケイトウです。

ケイトウって色々種類が増えたとはいえ、正直それほど好きな花材ではなかったのですが、

今回のこれは完全にいままでの印象を一変しました。

とにかく高級感があって美しい✨


かつてケイトウといえば正に鶏のトサカみたいな花で、私にとっては「毒々しい赤のグロテスクな花」でしかありませんでした。(いつの話?😅)

その頃に比べると、随分ケイトウも垢抜けてオシャレになったものです。

時代が変わればこうも変わるものなんですね。


アマランサス2種で花活け


前回があまり色味の無いおとなしめなアレンジだったせいか、今度は明るくて存在感のある花を活けたくなりました。


そこで選んだのが2種類のアマランサスです。

店頭ではアマランサスの品種名までそれぞれ表記されていたような気がしますが、よく見ていませんでした。

ちゃんと確認しておけばよかった。後悔😔


今回のアレンジで使ったのはこの2種類のアマランサスだけ。

活け方もシンプルです。



アマランサスと聞いて私が真っ先に思い浮かべるのは、

今回のものより大ぶりで、太いひも状の長ーい花穂がだら~んと垂れ下がるタイプのアマランサスです。

別名ヒモゲイトウと呼ばれるのがぴったりの見た目なのですが、

私はその「異様に長くて、だら~ん」がどうにも不気味💀で、稽古場でもまず選ぶことはありませんでした。

それに比べると今回の2つは抵抗感なく、むしろかなりの好印象♡

特にボリュームのある濃いピンクの方はお気に入り花材になりそうです。



因みにアマランサスの種子はスーパーフードとしても注目されています。

栄養価が相当高い雑穀だとか。

ただ今回のように切り花として販売されているものは、観賞用のアマランサスで食用にはなりません🙅‍♀️


ついでに言うと、「長くて、だら~ん」タイプのアマランサスに対する意識が最近変わってきて、活けたら面白い素材なのかも、と思うようになりました。

ちょっと気付くの遅すぎ?😅