気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

興味深いけど苦手かもしれないトクサ


今回は実ものも紅葉も登場しない花活けです。

秋のいけばなが続いたので、ここでちょっと気分転換 (^_−)☆

花材は全て一年中手に入るものでまとめました。


まずはトクサです。

いけばな界ではお馴染みの花材です。

(すごく長ーい花材なので全体像は無し)


昨年、このブログでもトクサを使った作品を公開しました。


次は葉もので、ニューサイランです。

ニューサイランこそ非常にポピュラーな花材です。フラワーデザインでもよく使うし。

色は緑、紫、赤、斑入りなど様々な種類がありますが、今回は銅葉(ブロンズリーフ)を選びました。


そして最後に、これもよくお世話になるデルフィニウム

スプレー咲きタイプの淡いブルーと濃いブルーを購入しました。


トクサとニューサイランは合わせて使うために買ったのですが、デルフィニウムはもともと家にあったものです。

ごつい感じのトクサに可憐な花のデルフィニウムを合わせて大丈夫なのか?

と疑念を抱きつつも、花活け強行しました👊



心配したほど悲惨なことにはならなかったみたい。

ただ活け方に関しては、この結果に至るまで紆余曲折ありました。

トクサを本来の真っ直ぐな姿で活けるつもりが、

あーだこーだやっているうちに、見る影もなくグチャグチャに💦


トクサはとても興味深い花材だと思うし、いけばなで人気があるのもよく分かるんだけど、

私はどうもうまく対処できなくて、いつもモタモタしてしまいます(πーπ)

どうしたらいいのかなー。

このままだと完全に苦手な花材になりそうです😫


萎れた葉を活けるには


秋の花材として実ものが続いていますが、今回は実ものに紅葉した葉を組み合わせて活けることにしました。


使用した花材は、まず実ものがフウセントウワタ

秋になると大体どこの店でも手に入れることができます。

ユニークな形状に加えて水が無くても長持ちするので、展覧会でもよく使用される人気の花材となっています。


紅葉の方はカシワバアジサイの葉を選びました。

黒に見えるくらい深い赤と紅葉前の緑、その中間の緑と赤が混じった葉が揃っていて、これは活けてみたい!と思いました。


ただこのカシワバアジサイ、画像で分かるようにあちこち折れていたり破けていたり、とても良い状態とは言えません。

いくら美しくても、このボロボロ感はいかんともしがたいものでした。

それにアジサイ系はもともと水落ちし易い花の代表格です。

時間が経つにつれてボロボロにグッタリが加わって、酷い有様になってしまいました(;_;)


いろいろ手を尽くしても元気になるのは一瞬だけ。

結局、茎についたままでは葉は回復不能という結論に至りました。


そこでやむなく方針転換!

葉を取り外し、それを水につける形で活けてみることにしました。



フウセントウワタカシワバアジサイのバランスがどうなのよ?という問題もありますが、

それよりアジサイの葉があんまり綺麗じゃない💦

なんだかゴミっぽい気もするし。

最初の美しさとはだいぶかけ離れたものになってしまいました (´-ω-`)


うちの近所でもカシワバアジサイをよく見かけるのですが、まさにいま紅葉が見頃となっています。

どうにかしてあの美しさをキープしたまま活けられたらいいんですけどね。

なかなか予定通りにはいかないと思い知らされた今回の花活けでした 🤔


実がはじけるとさらに可愛いマユミ


前回はあまり花活けとは言えない代物になってしまったので、今回は軌道修正していけばならしい作品を目指すことにしました。


そこで選んだ花材が淡いピンクの実をつけるマユミです。

こういう枝ものを使えば、まず道を外れることはないでしょう(笑)


マユミは漢字で書くと「真弓」

女性の名前みたいだけど、その昔この木が弓の材料となったことからついた名前だそうです。


マユミの実はよく見ると丸ではなく、丸みを帯びた四角い形をしています。

そして面白いのが、熟してくると実が十文字に割れて中から真っ赤なタネが4つ現れるところ。

マユミの一番の魅力はここですね (^^)b


このマユミにはウモウケイトウを合わせることにしました。

ピンクと赤で、マユミの実とタネの色にシンクロしています(本当はたまたまそうなっただけ^^;)。


購入時のマユミはほとんど実がはじけていませんでした。

その時点で活けても良かったのですが、折角なので赤いタネが出てくるのを待ってから取り掛かることにしました。



これで大部分の実がはじけている状態です。

ぶら下がっている実なので、下から見上げないと思ったより赤いタネの存在が分からないかも💦

でも実の色も最初よりピンクが濃くなったし、近くで見るとだいぶ賑やかな感じになっています。



マユミは日本の山野に自生していて、庭や公園などにもよく植えられるものだそうですが、

私はそういうことには全く疎くて、その存在を知るようになったのはいけばなを始めてからのことです。

そして初めてマユミを見た時の印象はあまりパッとしないものでした😔

実の色が淡いピンクというより薄ぼんやりとしたみすぼらしい色に見え、

稽古でマユミを選ぶ人がいると「なぜこれを?」と不思議に思ったくらいです。

だけどその後、赤いタネのことを知って評価が一変!

最初とここまで印象が変わった花材ってあまりないかもしれません。

ぼんやりしたピンクの実も今ではとても愛らしく、何て素敵な花材♡と思うまでになりました o(^-^)o


難敵だったハロウィンかぼちゃ


今週末はいよいよハロウィンですね。

随分前からどこもかしこもハロウィン仕様のものであふれていて、生花店でも装飾用のかぼちゃが店先に並んでいたりします。


だけど何故だか私はハロウィンっぽい花活けにはあまり興味がなく、

なので今まで積極的にハロウィンを意識して活けることはほとんどありませんでした。


そして今年も例年通りとなるはずだったのですが...

何を血迷った?のか、たまたま覗いた某有名フラワーショップでハロウィンかぼちゃを買ってしまいました💦

何しろ色んな種類のかぼちゃがあって、すごく楽しそうに見えたもので (;^_^A


その中から選んだのはこの2つ。

ランタンになるかぼちゃとは違うけど、素材として面白く見栄えがしそうな気がしました。


しかしこの関連性の無いかぼちゃ2つをどう使ったらいいの?

とりあえずハロウィンカラーとして濃い紫のダリアと、


明るい紫のリンドウを手に入れたのですが、

どうもうまくいくとは思えない。


結局かぼちゃに散々振り回されて、最後は無理矢理折り合いをつけることになりました。



やっぱり、かぼちゃ買わなきゃよかった😔

というか、素材を上手く生かせなかった自分がダメなんだけど。

唯一の収穫はリンドウが意外と写真写りが良かったことかな。アハハ ( ̄▽ ̄;)


何はともあれ、

Happy Halloween 🎃

ということで、今回は早々に退散します。。゛(ノ><)ノ

白い実が可愛いシンフォリカルポス


今回の花材は、なかなか名前が覚えられなかったシンフォリカルポスです。

特別長い名前でもないのに何故かちゃんと覚えられなくて💦

シンカリフォルプス、シンフォリカルプス(惜しい!)、シンカルポルポス、等々

まともに言えたためしがありません。

今回記事にするにあたって、名前を何度もチェックしてしまいました (;^_^A


そんなシンフォリカルポスの魅力は、ぷっくりした可愛い白い実です。

真珠のような、という表現もされているようですが、真珠というよりお菓子っぽいと私は思いました。

だけどこれは食べたら絶対ダメ🖐 毒があります💀


この白い実に合わせる花として、リンドウを選んでみました。

白い花と濃いブルーの花が一緒に咲いています。

ひと粒で2度おいしい的な、1本で2つの花を楽しめてお得感があります(^^)v

リンドウも昔はいかにも仏花という感じの青紫色ばかりでしたが、この頃はだいぶ色のバリエーションが増えてオシャレになりました。


今回使用した花材はこの2つだけです。

色も白とブルーのみで、スッキリ系のアレンジに仕上がりました。



今回のシンフォリカルポスは活けるのにちょっと手こずりました。

枝が二股に分かれていて、それをそのまま使ったのがまずかったです。

固まって付いている実の重みに引っ張られて、2本の枝がまあクルクル動き回ること(´>ω<`)

思った位置に落ち着いてくれなくて困りました😔

カキやクリなんかもそうだけど、重い実が付いている枝はバランスを考えないと痛い目に合います。



いま季節花材として色々な種類の実ものが出回っています。

実の色は、紫、黄、青、白、黒など様々ありますが、圧倒的に多いのはやはり赤ですね。

その赤い実が並んでいる店内で、シンフォリカルポスの白い実はとても美しく目立っていました。

季節ものの中でもシンフォリカルポスは出回り期間があまり長くないようです。

なので活けるなら、いま!かもね😄

ドライになってしまった花材で花活け


3カ月ほど前、ちょっと興味を惹かれて購入した葉もの花材が2つありました。


1つはグレビレア バイレヤナ。

これは以前から気になっていて、いつか買おうと思っていたものです。

葉の色が表と裏で全く違うのが特徴で、葉裏はゴールドと言えるような茶色になっています。


もう一つはアンブレラファンです。

名前の通り、傘を広げたような形のシダ植物です。

葉の付き方がなんともユニークでオシャレ🎵


さてこの2つの花材ですが、何か目的を持って買ったわけではなく、そのためすぐに活けることにはなりませんでした。

まあ、そのうち適当に合いそうな花材を見つけて活けることにしよう、なんて、のんびり構えていたのですが、

「そのうち」はいつまでたっても訪れず...

そうこうするうちに、両方ともドライになってしまいました💦


時々あります、一度も使わずに花材をダメにしてしまうこと😔

理由は色々あるんだけど自分の怠慢から来ている場合も多くて、そのたびに罪悪感に襲われています。


だけど朗報!

今回の2つについては、ドライになっても花材としての価値は失われていませんでした。

いや、むしろドライの方が味があったりして?

最初ドライになり始めた時は、またやってしまった!と落ち込んだのですが、ここに来て俄然やる気が出てきました💪


試行錯誤の結果、前回使ったハイドランジアも足すことにして、


何となくアレンジらしきものに仕上がりました。



かなりボリューミーだったハイドランジアは小さく割って使っています。

グレビレアとアンブレラファンは生の時は一緒に使うという発想が無かったのですが、意外にもドライになったら葉の反り具合が良い感じに合いました👍



実は後になって、グレビレア バイレヤナとアンブレラファンはドライ向きの植物で、ドライ花材としても販売されているものだと分かりました。

なので今回の使い方も特別なことではなく、な~んだ、というような話なのですが、私としては元々2つともフレッシュな状態の時に活けるつもりでした。

特にアンブレラファンはドライになる前の姿が非常に魅力的です。

これは再トライしたいかな。

とにかく今度手に入れた時はとっとと活けるようにしたいと思います╭( ・ㅂ・)و

また選んでしまった色合わせ

前回のノバラの枝が余ったので、それで新たに作品を作ることにしました。

ノバラは実が小さくてスズバラのようなインパクトはないけれど、その代わり枝に動きがあって様々な活け方が考えられる花材です。

ただ今回は残り物の枝で、あれこれ遊べるほどの分量がありません。

なので一緒に活ける花材に助けてもらわないとちょっと辛い💦


そこで選んだのが以下の3つの花材です。

1つ目は白のハイドランジア。

ハイドランジアは要するに西洋アジサイですね。

日本のアジサイが欧米で品種改良されて逆輸入されたものです。

日本で自生しているアジサイに比べて花が大きく、色も豊富で華やかなものが多いですが、今回はシンプルに真っ白なタイプを選びました。


2つ目の花材はテマリソウです。

グリーンのモコモコしたフォルムが面白くて、思わず買いたくなる花材です。


最後はひと月前にも使ったコニカルブラック。また買ってしまいました。

このところスーパーのパック束でも見かけるようになって、もしかしたら流行っているのかもしれません。


揃った花材を並べてみると、白(ハイドランジア)緑(テマリソウ、ノバラ)黒(コニカルブラック)で、

結局いつもの私好みの色合わせ (^▽^;)

さすがに自分でももう少し違う色を選べなかったのかと思いましたが、今回はこれで揃えてしまったので、このまま活けることにしました。



見飽きた色合わせだったことはさておいて、花材の組み合わせはそんなに悪くなかったように思います。

ハイドランジアとテマリソウで作ったツートンカラーのかたまりが自分では気に入っています ( ´艸`)



アジサイと言えば、いま出回っている切り花に秋色アジサイと呼ばれるものがあります。

シックなアンティークカラーで、私の憧れの花✨

どうせなら、そういう季節ものの花にすれば良かった?

と、それはそうなんだけど、お店で売っているようなカッコいい秋色アジサイは結構なお値段なんですよね。

良いと思うものはやっぱり高いのよ ┐(‘~`;)┌