気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

ドライになってしまった花材で花活け


3カ月ほど前、ちょっと興味を惹かれて購入した葉もの花材が2つありました。


1つはグレビレア バイレヤナ。

これは以前から気になっていて、いつか買おうと思っていたものです。

葉の色が表と裏で全く違うのが特徴で、葉裏はゴールドと言えるような茶色になっています。


もう一つはアンブレラファンです。

名前の通り、傘を広げたような形のシダ植物です。

葉の付き方がなんともユニークでオシャレ🎵


さてこの2つの花材ですが、何か目的を持って買ったわけではなく、そのためすぐに活けることにはなりませんでした。

まあ、そのうち適当に合いそうな花材を見つけて活けることにしよう、なんて、のんびり構えていたのですが、

「そのうち」はいつまでたっても訪れず...

そうこうするうちに、両方ともドライになってしまいました💦


時々あります、一度も使わずに花材をダメにしてしまうこと😔

理由は色々あるんだけど自分の怠慢から来ている場合も多くて、そのたびに罪悪感に襲われています。


だけど朗報!

今回の2つについては、ドライになっても花材としての価値は失われていませんでした。

いや、むしろドライの方が味があったりして?

最初ドライになり始めた時は、またやってしまった!と落ち込んだのですが、ここに来て俄然やる気が出てきました💪


試行錯誤の結果、前回使ったハイドランジアも足すことにして、


何となくアレンジらしきものに仕上がりました。



かなりボリューミーだったハイドランジアは小さく割って使っています。

グレビレアとアンブレラファンは生の時は一緒に使うという発想が無かったのですが、意外にもドライになったら葉の反り具合が良い感じに合いました👍



実は後になって、グレビレア バイレヤナとアンブレラファンはドライ向きの植物で、ドライ花材としても販売されているものだと分かりました。

なので今回の使い方も特別なことではなく、な~んだ、というような話なのですが、私としては元々2つともフレッシュな状態の時に活けるつもりでした。

特にアンブレラファンはドライになる前の姿が非常に魅力的です。

これは再トライしたいかな。

とにかく今度手に入れた時はとっとと活けるようにしたいと思います╭( ・ㅂ・)و

また選んでしまった色合わせ

前回のノバラの枝が余ったので、それで新たに作品を作ることにしました。

ノバラは実が小さくてスズバラのようなインパクトはないけれど、その代わり枝に動きがあって様々な活け方が考えられる花材です。

ただ今回は残り物の枝で、あれこれ遊べるほどの分量がありません。

なので一緒に活ける花材に助けてもらわないとちょっと辛い💦


そこで選んだのが以下の3つの花材です。

1つ目は白のハイドランジア。

ハイドランジアは要するに西洋アジサイですね。

日本のアジサイが欧米で品種改良されて逆輸入されたものです。

日本で自生しているアジサイに比べて花が大きく、色も豊富で華やかなものが多いですが、今回はシンプルに真っ白なタイプを選びました。


2つ目の花材はテマリソウです。

グリーンのモコモコしたフォルムが面白くて、思わず買いたくなる花材です。


最後はひと月前にも使ったコニカルブラック。また買ってしまいました。

このところスーパーのパック束でも見かけるようになって、もしかしたら流行っているのかもしれません。


揃った花材を並べてみると、白(ハイドランジア)緑(テマリソウ、ノバラ)黒(コニカルブラック)で、

結局いつもの私好みの色合わせ (^▽^;)

さすがに自分でももう少し違う色を選べなかったのかと思いましたが、今回はこれで揃えてしまったので、このまま活けることにしました。



見飽きた色合わせだったことはさておいて、花材の組み合わせはそんなに悪くなかったように思います。

ハイドランジアとテマリソウで作ったツートンカラーのかたまりが自分では気に入っています ( ´艸`)



アジサイと言えば、いま出回っている切り花に秋色アジサイと呼ばれるものがあります。

シックなアンティークカラーで、私の憧れの花✨

どうせなら、そういう季節ものの花にすれば良かった?

と、それはそうなんだけど、お店で売っているようなカッコいい秋色アジサイは結構なお値段なんですよね。

良いと思うものはやっぱり高いのよ ┐(‘~`;)┌

実もの二種で花活け

今日で9月も終わり。

このところ一気に涼しくなったし、もうすっかり秋ですね🍂


さて花活けで秋の花材というと、私が真っ先に思い浮かべるのは赤く熟した実ものです。

先日、そんな実もの花材の一つであるスズバラを近所の生花店で見つけたので購入しました。

1.5 cmくらいの実がまさに鈴なりに付いています。

その姿が可愛いだけでなく存在感もある花材です。


今回はこのスズバラにもう一つバラ科の実もの花材を合わせることにしました。

小豆ほどの小さな実がついたノバラです。

別に花材をバラの実で統一しようと思ったわけではないのですが、他に合わせたいものが見つけられず、

だったら色違いの実のコラボなんかも良いのではないか、と考えました。


ノバラは今はまだ緑の実ですが、あと何週間かすると赤い実へと変わります。

またスズバラは他の赤い実ものより一足先に市場に出回り、なおかつ出荷期間はあまり長くないので、今回の赤と緑の実の組み合わせは今だけのことかもしれません。



スズバラもノバラも一部枝をカットしたり実を取ったりしていますが、どこまでそれをやったらいいか、いつも迷うところです🤔

こういう時に稽古場だと先生にアドバイスしてもらえるから良いんですけどねー


ちなみにスズバラには鋭い棘があり、気付かずにブスッと刺してしまうことがあるので注意が必要です。

今回はお店の人が「一生懸命取った!」と言っていただけあって、流血沙汰にならずに済みましたが😄



過去記事でもお話ししたように、コロナ以降、私が通っていたいけばな教室はレッスンのコマ数を減らし、人数制限ありの完全予約制になっています。

争奪戦が凄そうなので、私は最初から諦めてしまったのですが、

どうやらレッスン縮小は来年の3月まで継続となったようで、これはいよいよ気合を入れて予約を取らないとダメかも、と思い始めました。

何しろ今年は2月に稽古を受けただけ。

いくらサボリ常習犯の私でも、さすがに稽古が恋しくなりますワ😅

リユース花材が多くなる理由

常日頃から花材の使い回しをしていますが、今回も同じパターンで作品を制作することになりました。

使用した花材は4つ。

まず前々回の作品からヒオウギの実とクルクマ。

 

ヒオウギは前回の花活けでも使っているので、これで3回目の登場です。


そして前回のワレモコウ。


さらに3回前の作品で使ったチョウジソウです。


新しい花材は一つもなく、全部がリユース品となっています。


前にもお話ししたかと思いますが、続けて同じ花材を使っていると見ている方も飽きるだろうし、活けている本人もうんざりするところがあります。

なので後から作る作品はとにかく前作と被らない、趣きの違うものにするよう心がけていてます。

今回もそこを意識して活けてみました。



一応、これらの花材を使ったそれぞれの前作とは違うものになったと思いますが、それ以前の過去の作品に似たようなものがあったような🤔

もう少し表現の幅を広げたいところです。


それにしてもチョウジソウは驚くほど長持ち💪

葉が枯れたら終わりだろうと思っていたら、次から次へと新芽が伸びてくるので、1か月以上たった今でも緑を保った状態になっています。

これは本当に良い買い物でした (^^)b



ところで、私は一つの作品を活け終わるとすぐに同じ花材で別の活け方を試したくなる傾向があって、

そのため必然的にリユース花材が多くなっているような気がします。

今回のクルクマとヒオウギについても、最初に活けたアレンジは1日で終わりにして翌日には活け変えてしまいました。


花材を最後まで使い切りたいという考えで再利用することも多いけど、今回のようなものはそういうエコ精神とはちょっと違う話。

要するに移り気なのかなー。

この落ち着きの無さ、どうにかした方が良いかも、ですね (;^_^A

スピード勝負?のノリウツギ

梅雨時に咲くアジサイの花が終わりを迎えるころ、アジサイの仲間であるノリウツギが咲き始めます。

先日ライムライトという品種のノリウツギ(別名ピラミッドアジサイ)が切り花で売られていたので購入しました。

写真だとオフホワイトに見えますが、実際はその名の通り淡いグリーンがかった色になっています。


これをそのまま花瓶に入れるだけで良さそうな感じ✨

でも同じ店内にあったワレモコウがこのノリウツギに合いそうな気がして、一緒に買うことになりました。

えんじ色というのでしょうか。黒に近い深い赤色です。


色合わせとしては良いと思うけど、帰ってから活けてみたらワレモコウだけだと弱いというか、何かバランスが悪い気がしました。

そこで前回使ったヒオウギの実を加えることにしました。


こう言うとその場に都合よくヒオウギの実があったように聞こえますが、

実はノリウツギとワレモコウは、ヒオウギ仕入れる前日に別の店で買い求めたものです。

そして買った時から気になっていたのが、ノリウツギの水揚げの悪さ。

花材を買い足したいけど、肝心のノリウツギは次の日まで持ちそうもない雰囲気がありました。


実際、翌日にはかなりヘタった状態になっていました (´-ω-`)

もうこれは無理かと思ったのですが、

でもいくら何でも一日で終わりなんて、それはないよね 😥

ということで、その日に入手したヒオウギの実を引き入れて無理矢理活けてみました。



ヒオウギの実のおかげでだいぶ誤魔化せたけど、ノリウツギは本当にもうギリギリ持ちこたえている感じです。

何だかとてもスピードを求められるバタバタした花活けになってしまいました。



アジサイは水揚げが悪い花と言われていて、それに対処するための様々な水揚げ法があります。

普通のアジサイだったら、そういうケアをすることで私でもちゃんと水は上がってくれます。

だけどノリウツギのように萼片(花弁に見えるもの)がひらひら薄いものはどうもダメ😟

私のやり方がまずいのかな?

ノリウツギによく似た花にカシワバアジサイがありますが、それもやっぱり持ちが悪くて散々でした ┐(‘~`;)┌

休み明けに出会ったヒオウギの実

近所の生花店の夏休みに便乗して、ブログも一週お休みにしてしまいました。

週一しか更新してなかったくせに言うのもなんだけど、

一回休むとすごく楽 (≧▽≦)

このままもう少し休んじゃおうか🎵

なんて悪魔のささやきもありましたが、お店の夏休みが終わったのを機に私の花活けも復帰することにしました。


さて、その休み明けの店で早速いくつか花材を仕入れました。

最初に目についたのはヒオウギの実。

ヒオウギは夏にオレンジ色の花が咲くアヤメ科の植物ですが、花が終わった後にできる実も花材として出回ります。

緑の袋状の形態がポップな感じでたまらなく魅力的です。

今回はこのヒオウギに合わせて他の花材を選んでいくことになりました。


そこで次に気になったのがコニカルブラック。

コニカルは観賞用トウガラシのことで、他にも赤や黄、オレンジなどの色があります。


実もの繋がりで、緑のヒペリカムも足すことにしました。

お馴染みの実だけど、グリーンのタイプはあまり使ってこなかったかも。


グリーンにブラックときたら、そこに白も欲しくない?

純白の立派なクルクマがこれ見よがしに輝いていたので、これは買わずにはいられません。


白、緑、黒の色合わせは、まさに私好み♡

ただ柔らかい素材のものが一つも無いため、ちょっとクールになりすぎたかもしれません。

結果どんな花活けになったかというと



ヒオウギに合わせて花材を選んだのに、主役はクルクマになってるような😅

やっぱり何かふんわりしたものが入っても良かったかな?

とも思うけど、まあこれはこれ、ということで (^^)v



ところでヒオウギの実として売られている今回の緑の袋状のものは、もちろん実そのものではなく実が入っている鞘(さや)です。

実が熟すと鞘が自然に割れて、中から黒い実が出てくることになっています。

それもちょっと活けてみたいですね。

花材として切られてしまったものが熟すのか分からないけど、しばらく捨てないで様子を見てみようかと思います😊

花が無くても爽やかなチョウジソウ

この間、外出先でたまたま立ち寄った生花店で、珍しくチョウジソウを見つけました。

チョウジソウは初夏に淡いブルーの星型の花が咲き、その頃に切り花としても出回りますが、期間がごく限られていてあまり店頭で見かけたことがありません。

ましてや花が終わって緑の葉だけになったものに出会うなんて思いもしませんでした。

出かけたついでにちょっとのぞいてみただけだったんだけど、そういう時の方が案外面白いものに当たるのかもしれないですね。


出先だったこともあり、その場ではチョウジソウのみを購入しました。

合わせる花は地元の店で調達するつもり...だったのですが、

なんと、このところお世話になっている生花店が長期の夏休みに入っていたことが判明!

当てが外れましたヽ(´Д`;)ノ

仕方がないのでスーパーの花も視野に入れて探すことになりました。


結果購入したのが、比較的色合わせが綺麗に見えたパック束。

入っていたのは薄ーいピンクの花のカクトラノオと、


濃い赤のケイトウです。


平凡な花たちだけど、近場の店をいくつか回ってみて、結局スーパーにあったこのパック束が一番しっくりくるように思えました。

それに何と言ってもチョウジソウが清々しくて良い感じなので、花がありふれていてもうまくいきそうな気がします👍

ということで活けてみたら、



あれ?うまくいかなかったかも (;^_^A

活けている時は凄く爽やかな花活けに見えたのですが、こうして写真に撮ってみるとカクトラノオが何だか不気味😱

そもそもチョウジソウとの出会いから始まった花活けだったのに、いつの間にかカクトラノオが出しゃばりすぎてしまいました。

取り合わせが悪いというより活け方の問題かな。



猛暑の中で見つけたチョウジソウは、店内でひときわ爽やかに見えました。

今回は花を合わせてしまいましたが、グリーンの葉だけで活けても涼しげで良さそうです。

今度は花が咲いている時にも活けてみたいですね。

それには出回り時期をちゃんとチェックしないと😊