気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

花材も品不足で、さあどうする

家に花材が無い状態が続いていて、そろそろ何か欲しいなと思っていたところ、食料品を買いに行ったスーパーでキンギョソウの束を見つけました。

見た感じ、そんなに状態は悪くなさそうです。

綺麗な色だし、今年はまだキンギョソウを活けていなかったし、ちょうど良かったと思って購入することにしました。


思いがけずキンギョソウを買ってしまいましたが、そもそも私が欲しいと思っていたのは枝もの花材です。

枝ものとなると、ここはやはり花屋さんへ行くしかありません。


ということで花屋さんへ行ってみると、

なんと店には全くと言っていいほど枝ものがありませんでした(@_@;)

もしやイベントの中止が相次いだので仕入れていないとか?

花屋さんによると枝ものの場合はそれだけでなく、いけばな教室が軒並み休みになってしまったのが大きいとのことでした。

確かに枝ものっていけばなに必須のものですからね。


そういうわけで枝ものが手に入らなかったため、今回はキンギョソウだけで頑張ることになりました。

キンギョソウは可愛らしい花が目を引きますが、それだけでなく先端のつぼみの部分にも面白さがある素材です。

ボリュームのある花とは対照的に、先端部分には方向を指し示すような動的な感じがあって、

そのおかげでキンギョソウは一種いけでも十分いけるな、と思いました。


なおこの先端部分は時間が経つと上へと向きを変えます。

デザインによっては翌日に全く違う作品になっていることもあるので、そこは頭に入れておいた方が良いかと思います。



コロナの影響は、休業要請対象ではない花屋さんでもかなり深刻なようです😟

日頃利用している何軒かの地元の店も、1軒はしばらく休業、開いているところでも時短営業でだいぶ早い時間に閉店しています。

なにしろ生花の需要が無いため市場自体に花が少ないそうで、今回のぞいた店も全体的に商品が少なくて閑散とした感じでした。

こうなると頼りになるのはむしろスーパーの花かも?

いずれにしろ確かなのは、当分枝ものは期待できないということですね (´-ω-`)

結局中止..そうなると思ってたけど

前回の記事の時点で今月前半のレッスンを中止としていたいけばな教室は、結局GW明けまで休講となりました。

どうやら緊急事態宣言が出される前に決断したようです。

このひと月余りでスケジュールが変更になったのはこれで3回目。

いやはやお疲れ様です、としか言いようがないですね ┐(‘~`;)┌


私はと言うと、宣言が出る前から必要なものだけ買ってとっとと帰ることが習慣づいていたので、花屋さんに立ち寄ることも無く、

したがって現在、家には活けるような花材が全くありません (´-ω-`)

そういうわけで今回は半月ほど前に活けたものを公開することにしました。

しかも一度使った花材によるリメイク版です。


再利用したのはまず、またか!😫のセッカヤナギ。

もともと2月の稽古で入手したセッカヤナギは、その後花が咲き葉っぱも出てきました。

枝からニョロっと出ているのが花。だいぶ咲き進んだ後の様子です。

花と言っても私には毛虫にしか見えなくて、それがうじゃうじゃ出てくるのはちょっとゾッとする光景でした💦

あえてそのグロテスクな感じを活けるのもありだけど、私はどうも気が進まなくて、花をあらかた落としてからもう一度使うことにしました。


そして合わせる花材として前々回のヤツデの実とグリーンのラナンキュラスを選びました。

ラナンキュラスは正確には再利用ではなく、多めに買って余ったものを使っています。


しつこく登場のセッカヤナギだけど、いちおう前の2作とは違った花活けになったはず(^^)v

セッカヤナギの葉は落とさずそのまま残しました。

多少残っている花もこの程度なら毛虫に見えない😅


ところで今回のヤツデの実は、緑の実の中で1つだけ熟した黒い実があります。

店に置いてあったヤツデはどれもが同じように1つだけ黒い実の状態でした。

不思議! 自然にそうなるものなのかしら🤔

意図的にそういうものを選別して出荷したわけじゃないですよね?

活ける側としては色の違いがアクセントになって良かったのですが、何だか謎の残る花材でした。

とりあえず半分自粛だそうで

4月になりました。

コロナは収まるどころかますます危なくなっている状況で、

さあ4月の稽古はどうなるんだろうと思っていたら、ギリギリになって通知がきました。

それによると月の前半のレッスンは中止とのこと。これはどうしようか迷う🤔

しかも状況によってはこれも変更になるかもって..こういうの一番困る(-ω-;)

何処の教室でも判断しかねるところなのでしょうが、どっちつかずっていうのはどうもね。全部中止にしてくれた方がスッキリするんだけど。

いずれにしろ引き続き稽古花材はしばらく入ってこないので、花活けは無理せずぼちぼちやっていこうと思います。


今回の花材は鮮やかな黄色の花が美しいレンギョウです。

庭木や公園などでもよく見かける花木ですが、春になると稽古場にも必ず登場します。

黄色い花の花木の中でもひときわ華やかな存在のように思います。


花が沢山ついているのでレンギョウの一種いけでも良かったのですが、ここに前回のオレンジ色のラナンキュラスを入れてみることにしました。

この画像は前回の使い回しだけど、活けたのは前回使わなかった分のラナンキュラスです。


レンギョウと同系色でラナンキュラスの存在が埋もれてしまうかな?

活けてみるとこんな感じになりました。

レンギョウは枝垂れるタイプのものもありますが、普通切り枝として出回るのは直線的な枝のものです。

矯めが効かないので枝の線をそのまま生かすしかありません。

生かすと言っても、枝ぶりとしてはちょっとぶっきらぼうな感じ?(私の印象)

花は綺麗だけど 私にとってはそこがネックかなーと思っています。


前回のヤツデと同じく、レンギョウも私が子供のころ自宅の庭にありました。

ちょうどユキヤナギの隣に植えてあったのですが、両者の咲く時期が一緒なので黄色と白のコラボが大変美しく、植物に興味のなかった私でも毎年それを見るのが楽しみでした(◠‿◠✿)

なのにそのレンギョウもヤツデと同じ運命をたどり、いま残っているのはユキヤナギだけになっています。

レンギョウこそ残しておいて欲しかった!

またもや後の祭りです┐(´д`)┌

昔は完全無視していたヤツデ

先月使った稽古花材のネタがそろそろ尽きてきたので、花屋さんへ花材調達に行ってきました。

店内は春の花がいっぱいでどれにしようかと見まわしていたところ、その中に、お?これは!と思うものを発見。


ヤツデの実です。

ヤツデはいけばなでもお馴染みの花材ですが、使うのはほとんどが葉で、実の方はそんなに一般的に扱うものではありません。

むしろブーケなどフラワーデザインの分野で利用されることが多いのかも?

しかも出回る期間が短いものなので、まさかここで出会えるとは思ってもみませんでした。

これは幸先が良さそうヽ(゚∀゚)ノ


最初からテンション上がった勢いで、その場でラナンキュラスをいくつも買ってしまいました。

ラナンキュラスも季節ものなので手に入るうちに色々買ってみたくなる花です。

今回はグリーン系、オレンジ系、パープル系の3種類を購入しました。

先日使った黄色のラナンキュラスは薄紙を重ねたような花弁が特徴の定番タイプですが、今回のラナンキュラスは花弁がクシュクシュッとなったポンポン咲きと呼ばれるものになります。


さて花活けの方ですが、何か葉ものがあってもいいかなと思いつつも、

今回はこのラナンキュラスとヤツデの実だけで挑戦してみることにしました。

ヤツデの実とラナンキュラスの花の丸いフォルムが予想以上にシンクロして、ポップな感じになりました。

時々こういう気楽なものを活けたくなります。

枝ものとか複雑な素材だと色々考えることが多くて疲れるんですよね😅



今回ヤツデの実を活けてみて、子供のころ庭にヤツデがあったことを思い出しました。

当時はいけばなもやっていないし、植物に興味を持つような子供でもなかったので、はっきり言ってヤツデはどうでもいい存在でした。

のちに家を建て替えた時にヤツデは姿を消したのですが、それさえも気づかなかったくらいです。

それが今では花材としてわざわざ買っているという、全く嘘みたいな話になっています。

あのヤツデが残っていたら、今頃ただで使い放題なのに! 時すでに遅し😫でした。

ヤナギばかりが続きますが

今月に入って2回続けて、セッカヤナギという一般的にはあまり馴染みのないヤナギを使った作品になりました。

そして今回の作品もまたヤナギ...でもこちらは誰でも知っているネコヤナギです。

どういうわけだか先月の稽古でヤナギが続いてしまいました。

自分で選んでおきながらこう言うのもなんですが、セッカヤナギと違ってネコヤナギに対してはそれほど思い入れがありません。

でも銀白色の花芽が付くネコヤナギは春限定の花材なので、やはり季節ものは活けておくべきかと考えてこれを選ぶことになりました(相変わらず季節限定という言葉に弱い^^;)。


作品にはこのネコヤナギのほかに、同じく春の花材であるチューリップを使いました。

1本の茎が二股に分かれて2輪咲いている、枝咲きのチューリップです。何かお得感がありますヽ(゚∀゚)ノ


さらに合わせる花材としてウイキョウも追加しました。

ウイキョウは過去にも登場しましたが、ハーブで言うところのフェンネルです。

独特の香りがあって、私はいつもピクルスを連想してしまいます。

なおウイキョウは季節花材ではなく、一年中手に入るものです。


以上の3つの花材を使って活けたのがこちら。

ネコヤナギは銀白色のふわふわ花芽が売りのヤナギですが、肝心の花芽がほとんど見えません💦

稽古花材なのでもともと花芽にばらつきがあったこともありますが、稽古中にもポロポロと落ちたし、

さらにわが家の例の白い壁問題で、わずかに残った花芽も写真では判別しにくくなりました。

こうなるともうネコヤナギだか何だか分からないですね (;^_^A


3月も半ばを過ぎるとネコヤナギもチューリップもピークが過ぎた感じになりますが、今回の作品を活けたのは1か月前で、ちょうど両方とも旬の頃でした。

季節花材はちょっとモタモタしていると一番良い買い時を逃してしまいます。

なのでその季節にしか手に入らない花材はあらかじめチェックしておいた方が良いかもしれません。

もっとも、1年で一番花が多い春は季節ものだらけですけどね 😅

同種の枝ものとは思えない?

前回の花活けでセッカヤナギを花材に選びましたが、そこではセッカヤナギらしい個性的な特徴がみられる枝を使いませんでした。

個性的であるがゆえに主張が強く、前回のデザインにはどうも合わないと思ったからです。

ここで改めてセッカヤナギの紹介をさせていただくと、

その大きな特徴は、枝が途中から麺棒で伸したみたいに(私の印象😅)幅広のペタッとしたものに変化していることです。(枝の下の方は普通に丸い枝)

名前にあるセッカ(石化)は丸い枝が平たい帯状になることを指しています。

また、その石化した部分が曲がりくねって時として面白い形を作り出すという現象もあり、それがいけばなで人気のあるゆえんとなっています。

写真の左側の1本にその2つの特徴がよく表れています。


前回のアレンジで使ったのは右側の枝のみでした。

そこで左側の枝を含めた前回使わなかった枝については、別に作品を作ることにしました。

合わせた花は前回の花活けで余った黄色のラナンキュラスです。


結局花材はサンシュユとチューリップが無いだけで前回と同じですが、作品のイメージはだいぶ違うものになりました。

セッカヤナギは驚くほど枝が湾曲するものもあれば、ほとんど真っ直ぐの枝もあったりします。

そして曲がりのある枝においても、その形は実に様々。

枝ぶりというのは同種の枝ものであっても当然1本1本違うわけですが、その中でもセッカヤナギはかなり個体差が大きいように思います。

そういう意味では、どんな枝に巡り合えるか分からない楽しさがある花材と言えるかもしれません。


ところで新型コロナウイルスはついにパンデミックだそうで。

渡航禁止やら、イベント中止やら、一体どうなってしまうのでしょう (ノ_-;)

いけばな界も常に各地でイベントが多く、ちょっと確認したら来月はもちろんのこと5月にかけても中止あるいは延期にしているところが多々ありました。

うちの教室もとりあえず今月は中止ですが、こうなると来月も危ないかも?😟

とうとう稽古も中止となりました

新型コロナウイルスの影響で、私が行っているいけばな教室も3月の講座は中止となってしまいました。

そんな予感はしてましたけどね。とても残念です😔


サボリ常習犯の私にしては珍しく、今月の稽古は行く気満々でした ( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧

というのも年度替わりで一部講師の入れ替えがあるため、今月が最後となる先生のクラスには是非出たいと思っていたのです。

たまにやる気になるとこれだから、全く皮肉な話です ( ̄▽ ̄;)


そういうわけで、今月は稽古花材は手に入りません。

でも先月の稽古花材で仕上げた作品がいくつかあるので、ブログに載せるものはしばらくそれで繋いでいこうと思います。


まず今回の作品は、2種類の枝ものを花材に選びました。

1つ目は早春に黄色い小花をつけるサンシュユです。

季節になると稽古場でも必ず登場する花木です。


そしてもう一つの枝ものはセッカ(石化)ヤナギ。

芸術的で不思議な形の枝が多く、いけばなでは非常に人気の高い花材となっています。


稽古で使った花材はこの2つですが、これだけだとちょっと地味なので黄色い花を足すことにしました。

ラナンキュラス(左)とチューリップです。

ラナンキュラスはこの後もっと開いて直径10cmほどの大輪になり、かなり存在感があります。


枝ものが2種類入ったうえに花も大輪なので、器も強めのものを選んで活けてみました。

写真で見るとそれほど感じないかもしれませんが、結構どっしりとした作品になっています。

小さい部屋に飾るにはちょっと重すぎ💦

なおここで使ったセッカヤナギは素直な形の枝のみだったので、曲がりのある芸術的な枝は別の作品に利用しました。

次回にでも公開できればと思います。


春の花は黄色が多いとか、黄色は昆虫が寄ってきやすいとか、色々言われていますが、黄色は何しろ目立つし、元気でウキウキするイメージがあります。

黄色い花は部屋も一気にパッと明るくしてくれて、自分でも驚くほど気分が晴れやかになりました\(^o^)/

花の持つ力って本当に馬鹿にならない❗