気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

とっても疲れました

大事な大事な休日を、何を間違えたのか、ボランティアの仕事に費やしてしまいました。

軽い気持ちで行ったのですが、甘かったです。

すっかり疲労困憊して、翌日はほとんど使い物になりませんでした。

二日たって少し回復してきたので、花でも活けて気分を上げようと思ったら、そもそも花材が無かったことが判明。

もう踏んだり蹴ったり、弱り目に祟り目 (T_T)

それでも何とか花材をかき集めて、一品作ってみました。

ベランダのアイビーとビオラに協力してもらいました。

使用した枝は、1月の稽古で使ったヒュウガミズキの残りです。
貧乏性もたまには役に立つ。

いい加減なアレンジですが、まあ、無いよりはましということで。

整理整頓していたら、正月の松が出てきたという話

飾り終わった花材で、捨てずにドライになったものがいくつかあります。

正確に言うと、あえてドライにしたのではなく、放置してたらドライになってしまったというパターンなのですが。

そのうち何かに使おう、というエコ精神(私の場合は貧乏性ともいう)でとっておいたものの、さすがに邪魔になってきたので、ようやく片付けに着手することにしました。

山になった枯れ枝を整理していると、その下に、何やら紙に包まれたものが…

何だっけ? 思い出せないまま開いてみると、そこにあったのは、正月に使った大王松の葉でした。

すっかり忘れていました。
ここにいたんですねー。

これも何かに使おうと思っていたわけで、さて、見つけてしまったからには何か作ってみるしかない。

謎の物体、完成。

この枯れ松葉を見ていて、むかし聞いたある話を思い出しました。

それは小さいワンコを飼っていたお宅の話。

ある暑い夏の日、ワンコの椅子に敷いていた毛布を洗おうと、その家のお母さんが、

「さあ、ルルちゃん(犬の名前は忘れたので、仮にルルとする)、きれいにしてあげましょうね ♪ 」

と言って毛布をどけると、そこから出てきたのは、なんと正月のお餅。

この話を、
「どれだけ掃除していないんだ!」
と思うか、
「犬って自分で隠しておいて忘れるんだよね♡」
と思うか、
判断の分かれるところですが、私は後者の方で、話を聞いたときは単純に大笑いしてしまいました。

だけど、犬のことは笑えませんね。
溜め込んで忘れる生活、改めないと。

花いっぱいのコデマリ

先日の桜とは打って変わって、今回選んだ稽古花材は、花がいっぱいのコデマリです。

コデマリはもともと花数が多い植物なので、まず外れはないですからね。

コデマリはその名の通り、小さな白い花が鞠状に固まって一枝に列をなしてついていて、その花の重さで綺麗なカーブを描いています。

白い花を目立たせようと思って、バックを紫にしたら、何だかあやしい雰囲気になってしまいました。

今回は花が余ったので、おまけを2つ。

コデマリは枝が折れやすく、矯めがきかないので、活けるときに下手な小細工はできません。
花だけをまとめたり、枝の曲線をそのまま生かした作品にするのがベストだと思います。

庭木にコデマリを植えているお宅を見かけると、つい立ち止まって見入ってしまいます(不審者か!)。
白い花で枝が埋め尽くされた時の美しさは、圧巻ですよね。

草間彌生折り紙で花瓶カバーを折ってみました

この間、図書館でブラブラしていたら、ふと、折り紙の本が目にとまりました。

そういえば近頃、大人の塗り絵とか、折り紙とかがブームだと聞いたような…

どれどれ、と何冊かページをめくってみると、これが想像していたものよりも、はるかに複雑で大変なものばかり。
展開図を見ているだけで、頭がクラクラしてきました。

ツルしか折ったことのない私に、どうやってドラゴンを折れというのか?

もう少し初心者向けのはないのかと探してみたら、-折り紙で雑貨を作ろう-的なものがありました。
その名もズバリ、主婦と生活社の『ORIGAMI ZAKKA』という本です。

これならいけそうな気がする。
小箱を作ろう、とか、なんか実用的な雰囲気も醸し出しているし。
ということで、これを借りることに決定。

家に帰ってゆっくり見てみると、その中に花瓶カバーの作り方が載っていました。
器のレパートリーが少なくても、これならイメージ替えられて、うん、実用的ですね。

先日行った草間彌生展で、勢いで買ってしまった折り紙があったので、それで作ることにしました。

本に載っていた作例は、20cm角の折り紙を使用していましたが、草間さんのは15cm角だったため、少し小振りになりました。

カクカクしたフォルムがこの作品のキモなので、それを生かすには、無地カラーの折り紙を組み合わせたほうが良いかもしれません。

作っていてわかったのですが、折る時は、これでもかっ! ていうほどしっかりと折り目を付けないとダメですね。
でないと、形が安定しなくて、輪郭がぼやけた感じになってしまいます。
これ、折り紙の基本みたい。

ちなみに、中には空き瓶を入れてあります。

入っている葉物はオクラレウカで、アヤメの仲間です。
花を活けられる方にとっては、おなじみの植物ですね。

思いがけず草間グッズも有効利用できて、めでたしめでたし。
楽しいひとときを過ごせました。

稽古用の花なら、散りかけの桜を売るのもアリですか?

いよいよ今年も桜の季節ですね。
なんだかんだ言っても、桜を見るとテンションあがります。
どういうわけなんでしょうねぇ。

早咲きの桜だと正月明けにはもう市場に出回りますが、やはり一般的に桜と言えば3月、4月。
だから、今月の稽古花材は絶対、桜にしよう! と、私にしては珍しく意気込んでいけばな教室に向かいました。

しかし、いつもと違うことをするとろくなことがないのは、世の常と申しましょうか。
そこで見た桜に、私の期待は見事に打ち砕かれてしまったのでした。

まずもって、花がまばら、そしてその花もほとんどが終わっている、さらには葉っぱがいくつも顔を出している、何ともしょぼーい桜。

植わっている桜なら、散り際の桜吹雪が美しい、なんてこともあるけど、切り花ではありえないでしょう。

店頭に出せない桜を稽古場に回したんですかい? お花屋さんよ この桜、散らせるもんなら散らしてみろぃ!(思わず遠山の金さんになる)

普通だったら、この時点で桜はあきらめて別の花材を選ぶところですが、すっかり桜モードになっていた私は、ここはあくまで桜よっ!と、意地になって桜を購入しました。

ホント、愚かな選択でしたよ。
持ち帰って包みを開けたところで、さらにポロポロと花が落ち、もはや何の枝だかわからない。

即刻ゴミ箱行き! と思いましたが、いやいやこれだってタダじゃなかったんだし、と、すんでのところでエコの精神?を呼び起こし、そのままバケツに放り込んでおきました。

そのうち本格的な葉桜にでもならないかと、未練がましく様子を見ていたのですが、3週間たっても事態は変わらず…

最後に一度くらい飾ってみようと、バケツから取り出しました。

せめて器を華やかに、と思い、桜のシールを貼ってみました。

却って貧乏くさくなった感がある?
結局、最後まで報われずに終わりました (-_-;)

あーぁ、せいぜい花見のはしごでもして、口直ししようっと。

花は高くて買えない、と思った時に、お助け無料花材☆ムラサキハナナ

去年の今頃、実家を訪ねてみると、裏庭一面がムラサキハナナの花畑になっていました。

ムラサキハナナ、別名ショカツサイ、ハナダイコンオオアラセイトウ、とも呼ばれますが、よく空き地や道端などで、きれいな紫色の花を咲かせているのを見かけますね。

元々は輸入されて栽培されていたものだそうですが、いまや野生化していますよね。
正直、雑草だと思っていました。

いうまでもなく、実家ではムラサキハナナを植えて育てていたわけではなく、つまりは全然手入れしていない、ほったらかしの庭だったということで…お恥ずかしい。

このムラサキハナナ、群生すると、とっても美しいです。

これ、飾ったら結構いけるんじゃないか。
常々、花は高くてなかなか買う気になれないと思っていた私には、この花畑は天の助けでした。

いくらでも持っていっていいと言うので、せっせと刈り取って持ち帰り、早速飾ることに。

器に入れてみたら、結構豪華になりました。

ただで、こんなにたくさん花を活けられるなんて、たまりませんワ~

これに味を占めて、今年も収穫を ♪ と、先日実家に行ってみると、
アレ? 見当たらない…
かろうじて、隅の方に小さなムラサキハナナが数本生えているだけ。

どうしたわけか、今年は心を入れ替えて、雑草駆除に励んだらしく、やけにスッキリした庭になっていました。

ちゃんと言っておけばよかった。

ムラサキハナナは雑草じゃないんだってば !

草間彌生展に行ってきました!

現在、国立新美術館で開催中の「草間彌生 わが永遠の魂」展に行ってまいりました。

一応、春休み前(大学生は関係ないけど)で、連休前の平日であれば、そこそこ混雑回避の狙い目ではないかと推測して、いざ美術館へ。

美術館に着いたのが、午後3時半近く。
乃木坂駅側のチケット売り場は、20~30人程度の列でした。
私は前売り券を持っていたので、そのまま会場入り口へ。

事前情報によると、会場へは待たずに入れるけれど、グッズを買うのは平日でも大変、ということでしたが、実際その通りでしたね。

中へ入ると、非常に広い展示室の壁面全部に、2009年から制作が続いている「わが永遠の魂」シリーズが展示されていました。

なんと132点あるそうです。

会場中央スペースには、花の彫刻が7点。

室内展示で撮影OKなのはこの部屋だけなので、皆さん撮影に余念がないという感じでした。
 ※携帯電話での撮影のみOK。カメラの使用はNG。

そういう私も、テンションあがって撮りまくり。

ですけど、何せ132点+7点ですからね~ 限度がありますワ。
鑑賞するのも、1点ずつ丹念に観ていたら、時間がいくらあっても足りないです。

次の展示室へ移ると、そこからは撮影不可。
渡米前の初期作品から、ニューヨーク時代、帰国後の作品、と続いていきます。

撮影できないことで、かえってじっくり鑑賞できてよかったのかもしれません。

話題の「無限の鏡の間」も、美しく幻想的で、不思議な空間を体験することができました。

会場の外に出ると、観客が自由に水玉シールを貼れる「オブリタレーションルーム」があり、

野外には、水玉にドレスアップした樹木と、

水玉柄の巨大かぼちゃが…

感想を話し出すときりがないのですが、一言で言うと、濃密な草間彌生さんの世界にただただ圧倒され、驚嘆し、観に行った甲斐がありました!

通常、展覧会の前売り券を買うことはまず無い私ですが、今回は思わず買ってしまいました。
その期待を裏切らない、見ごたえのある展覧会だったと思います。

ちなみに当日のグッズ売り場のレジ待ち時間は40分で、折角なので、頑張って並びました。

観覧自体は、1時間15分程でしたが、結局、美術館を後にしたのは5時半過ぎとなりました。

グッズも買えて、充実の一日でした。 感謝!