気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

夏の花 ☆ ケイトウ

夏の花、というと何を思い浮かべるでしょうか?

ヒマワリ、アサガオサルスベリ、ハイビスカス・・・等々

その中で、ケイトウも代表的な夏の花の一つと言えますね。

ケイトウ(鶏頭)は花の形が鶏のトサカに似ているところからその名がついたわけですが、園芸品種が多く、トサカ系以外に、ふさふさした柔らかい花穂の羽毛ケイトウや、円錐形の花穂のヤリゲイトウなどがあります。

そして先日のお稽古で、綺麗な赤色のクルメケイトウに出会いました。

クルメケイトウはトサカケイトウの一品種で、花が球状になるのが特徴です。

緑葉のドウダンツツジと並べて、くっきりアレンジにしてみました。

現在、花苗の主流は羽毛ケイトウやヤリゲイトウで、昔からあるトサカ系は切り花で見る以外はだいぶ少なくなってしまったようです。

花色についても、原種の赤のほか、ピンク、黄色、オレンジなど、様々な色を見かけるようになりました。

でも私の場合、ケイトウというとトサカ系のイメージが強く、濃い赤で形がちょっとグロテスク、という印象があるので、黄色の羽毛ケイトウなんかを見ると、これケイトウじゃない! と、いまだに思ってしまいます。

最初の印象ってなかなか消えませんね。

それとも私の頭が固いの?

夏に飾るサンキライ

クリスマスに使う赤い実としてお馴染みのサンキライ。

つる性の植物で、リースやツリーによく使われるので、サンキライという名前は知らなくても、誰でも見たことのある植物ではないかと思います。

さて、このサンキライ、今の時期はどうなのか? というと、以前ご紹介したブルーベリーと同じく、青い実物花材として出回っています。

ブルーベリーもそうなんですが、私は熟した赤い実(ブルーベリーの場合は紫の実)よりもむしろ爽やかな青い実の方に惹かれるものがあって、暑い夏に涼を運んでくれる、夏のアレンジには是非とも欲しい花材だと思っています。

さらなる涼しさを求めて、紫のトルコキキョウと合わせてみました。

形は同じなのに、色が違うと全く違うイメージの植物になりますね。

たぶん今年のクリスマスもサンキライのお世話になることと思います。

クリスマスなんてまだずっと先の話なんて思っていると、あっという間なんですよねー。

あー、ヤダヤダ 

年々、月日が経つのが早くなっているような気がします。

可愛い雑草 ☆ エノコログサ

雑草と呼ばれる植物の中には、ちょっと部屋に飾ってみたいな、と思うものがいくつかあります。

春だとナズナ
活けたものを、以前ブログに載せました。

そして夏から秋にかけてはエノコログサ

7月に入るとそこかしこで、淡い緑の穂を付けたエノコログサを見かけると思います。

私の中では、ドクダミの花が終わったら次はエノコログサかな、と心待ちにしているところがあって、早速、近所の空き地からいただいてきました。

てまり草とスプレーバラを合わせてみました。

ドクダミはその驚異の繁殖力から雑草扱いされているだけで、必ずしも雑草とは言えないと思うのですが、エノコログサはやっぱり雑草かなー (^^;)

そしてその繁殖力は、ドクダミに負けていません。

ドクダミは地下茎で繁殖しますが、エノコログサは種子で繁殖するので、小回りが利くというか、えっ、こんなところにも? という場所から生えたりします。

ちょっとした隙間も逃さないっていう感じ。

大したものだと感心してしまいます。

エノコログサに迷惑している人も沢山いらっしゃるでしょうが、私にとっては、ただで手に入るし、飾り映えするし、言うことない植物です (^^)

緑の濃い季節になりました

毎日暑くて嫌になりますね。

日中外出する時は、日傘をさしていても日陰を探して歩いてしまいます。

どうやら誰しも考えることは同じらしく、先日、駅まで歩いていく道で、私を含めてわずかな日陰を求めている人たちが連なって、まるで蟻の行列みたいになっていました。

本当に、今ほど木陰の有難さを実感する時はありません。

そういえば、ついこの間まで明るい緑だった木々の葉が、いつの間にかしっかりとした濃い緑になりました。

いけばなの教室でも、春先に花をつけていた花木類が、今は緑の葉を活ける花材として並んでいます。

今回はその中から、ソケイを選んでみました。

ソケイはジャスミンの仲間ですが、枝物花材としては、春に黄色の花をつけるキソケイが出回っています。

白のスプレーバラと一緒に、ガラスの水盤に活けてみました。

暑い時に緑を活けるのって、涼しさを感じられて、結構すっきりした気分になります。

気の持ちようでしょうか。

何とか厳しい暑さを乗り切れるよう、いろいろ工夫していきたいと思います。 ふぅ (´Д`;)

落ちた花弁にも頑張ってもらう

しつこく、芍薬の続きです。

大輪の芍薬5本分の花弁が全部落ちたら、どうなるか。

見事な花のじゅうたん! 綺麗 !!

ではあるけれど・・・どうするの、これ?

薔薇のようにしっかりとした花弁と違って、芍薬のひらひらした花弁はどう見てもすぐにへたりそう。
というか、落ちた時点でかなりへたっているし。

うちでは滅多に見られない美しい光景ではありましたが、早々に諦めることにして、ゴミ箱行きの前にちょっと遊んでみました。

未練がましく引っ張って、何とかさらに2日ほど鑑賞できました。

あまりに短い花の命でしたが、一時的にせよ、家中が華やかになったので、まあ良しとしますか。

花が散る前にもう一品

前回の残りの芍薬が散る前に、続けてもう一つ仕上げてみました。

これは前回と同じ日に活けたものなのですが、ちょっと急いで活けた感が出てますね。

でも急いで正解でした。
翌日早くも花弁が落ち始め、さらにその次の日に、見事に全滅。

結局、綺麗に咲いた状態としては2日しか持ちませんでした。

花持ちはしなくても、安くたくさん買えるのが良いか、高くて本数買えなくても長く楽しめるのが良いか。

さあ、どっち?

開き切った芍薬は何日持つ?

先日行ったお稽古で、ボリュームたっぷりの芍薬の束がありました。

基本的にいけばなの教室は枝物が主役のため、フラワーデザインの教室に比べると草花類は種類が少なく、並んでいる花自体もだいぶ趣が違うので、華やかさに欠けるというか、すごーく渋いです。

なので、明るい花が沢山あると何だか妙に嬉しくなってしまい、今回も当然のようにこの芍薬に惹きつけられてしまいました。

束を広げてみたら、満開の芍薬が5本も入っていました。

花の直径が15cmほどでしょうか。
5本集まると、重いのなんのって。

枝物としてホザキナナカマド(穂咲き七竈)を選んでみました。

オーソドックスな感じで活けてみました。

お稽古仲間とも、何で5本も入ってるの? と言っていたのですが、結局、咲き切っているから安くしたんじゃないか、という結論に。

確かに活けてる最中にもどんどん花が開き切って、外側の花弁は反り返った状態になりました。

今にもバラバラッといきそうな・・・果たして何日持つのでしょうか。

残りの芍薬も、急いで何とかしなくては。