調子に乗って、引き続き春の花木です。
いよいよサクラが登場、と言いたいところでしたが、今回もちょっとマイナーな花木になりました。
ミズキ科の落葉樹、サンシュユです。
これ、花木にしては地味すぎない?と思ったアナタ!
同感です^^
その時によってもう少し花が目立つ場合もあるんですけどね。
巡り合わせが悪いのか、私が目にするサンシュユの枝はあまり花付きの良くないことが多くて、おかげで、私の中ではサンシュユはずっと「地味~な花木」でした。
なので、教室で目にしても全く興味を惹かれることなくスルー。
そんなある日のこと、教室の先生がデモンストレーションでこのサンシュユを活けられました。
「黄色い花が綺麗ですね。この枝は矯めがきいて好きなように曲げられるので、とても良いんですよ」と説明されながら、あっという間に作品が完成。
それは私好みの、空間を大きく使った、もの凄くカッコイイものでした。
そこからサンシュユに対する見方が一変。
是非是非活けてみたい枝ものになりました。
先程の写真だとよく分かりませんが、アップにするとこんな感じの花です。
なかなかキュートな花です(ちょっとピンボケ)。
サンシュユは庭木や公園の木として植えられることが多いとのこと。
ということはマイナーと思っていたのは私だけ?
何しろ園芸に疎いもので (^^ゞ
図鑑で見ると、黄色い花が満開になったサンシュユは見ごたえのある美しい木のようで、切り枝とはだいぶ印象が違うみたいです。
さて今回の稽古で、念願のサンシュユを手にした私。
心ゆくまで枝を曲げて、大いに楽しんで稽古は終了しました。
その流れで家でも枝のカーブを強調した作品にしようと思ったのですが、手持ちの器ではなかなか思うようにいきません。
結局いつものようにその場の成り行きで仕上げる結果となりました。
黄色と黄色のアレンジです。
チューリップの黄色が強いので、ますますサンシュユが地味に見えるかも。
でもチューリップと合わせたことで、春らしさが増したような気がします。
ブログの作品は自分の家に飾るための花なので、スペースの関係上ほとんどがコンパクトなものになってしまいます。
だけどこのサンシュユも含めて枝ものって、部分的に使いたい場合は別として、本来大きく使ってこその素材だと思っています。
まあ部屋を広くすることはできないので、ここで愚痴っていてもしょうがないのですが。
その分稽古場ではなるべく大きく活けて、ストレス溜まらないようにしています (^-^)
今回のサンシュユは、何でもっと早くその魅力に気づかなかったんだろう、と大いに反省させられる花材でした。
サンシュユのことを勝手にマイナーな花木と言ってしまいましたが、花活け界ではよく使われるメジャーな枝ものです。
だから手にする機会はたくさんあったのに、ずっと無視し続けてきたなんて本当にもったいないことしました。
サンシュユに限らず、先入観でなんとなく敬遠してしまうことがたびたびあって、以前にも同じような反省を口にしていましたが、懲りないですね。悪い癖です \(-_-;)
これからはあえて自分が今まで避けてきた花材に挑戦してみるのも良いかもしれません。