花屋さんのお盆休みが終わったころ、改めて花材を探しに出かけました。
でもどこの店も似たような感じで、お盆前と様子は変わらず。多分そんなことだろうと思ってはいましたが。
ただ前回見飽きたものばかりで買う気がしないと言った後、私もちょっと反省しました。
もしかしたら目新しいもの、個性的なものばかり追っていたのでは?
そこで花材に文句を言う前に、とにかくそこにあるものを使って活けることにしよう、と考えました。
その結果、今回は2つの花材で花活けすることになりました。
一つ目はセロシアの名で流通しているケイトウです。
セロシアはノゲイトウ(野鶏頭)の園芸品種で、園芸用ばかりでなく切り花としてもよく見かける花です。
もう一つの花材はドラセナ。
単にドラセナとして売っていて、何という種類なのか私には分かりません。
鉢植えのドラセナだと細葉系のものや葉にストライプ模様が入っているものが人気かもしれませんが、花活けの花材ではこのタイプが一番ポピュラーのような気がします。
セロシアは出回るのが7~11月と限られているものの、その時期にはどこの店でも目にする花です。
そしてドラセナは言うまでもなく一年中置いてある葉もの。
ほとんど考えずに決めたこの2つの花材で花活けにトライしてみました。
セロシアはツンツンした花穂の形状が特徴的で、今回は花の部分しか使いませんでしたが、長い茎のまま花瓶に挿すだけでも十分素敵だと思いました。
実は見慣れた花と言ってもセロシアにはあまり興味がないまま来てしまったので、今回はいまさらながらその魅力に気付いたという感じです。
いけばなの基本を学んでいるうちはどういう花材を選んでいいのか分からないので先生に選んでもらったり、あるいはあらかじめセットされた束を渡されることになるのですが、花材の決定に自分の意思が入らないという点では今回もちょっと似たところがあったように思います。
そういえば昔は花材選びの苦労が無くて良かったなーと懐かしく思ったり...
自分で花材を選ぶことも勉強のうちだけど、決められた花材を活けるのも学ぶことは多いと思った今回の花活けでした。