気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

開き切った芍薬は何日持つ?

先日行ったお稽古で、ボリュームたっぷりの芍薬の束がありました。

基本的にいけばなの教室は枝物が主役のため、フラワーデザインの教室に比べると草花類は種類が少なく、並んでいる花自体もだいぶ趣が違うので、華やかさに欠けるというか、すごーく渋いです。

なので、明るい花が沢山あると何だか妙に嬉しくなってしまい、今回も当然のようにこの芍薬に惹きつけられてしまいました。

束を広げてみたら、満開の芍薬が5本も入っていました。

花の直径が15cmほどでしょうか。
5本集まると、重いのなんのって。

枝物としてホザキナナカマド(穂咲き七竈)を選んでみました。

オーソドックスな感じで活けてみました。

お稽古仲間とも、何で5本も入ってるの? と言っていたのですが、結局、咲き切っているから安くしたんじゃないか、という結論に。

確かに活けてる最中にもどんどん花が開き切って、外側の花弁は反り返った状態になりました。

今にもバラバラッといきそうな・・・果たして何日持つのでしょうか。

残りの芍薬も、急いで何とかしなくては。

同じ花材の別バージョン

前回使ったブルーベリーとアルストロメリアが余っていたので、別の形にしてみました。

床に置いていますが、一応テーブル花のつもりで作っています。

ふと思ったのですが、このブルーベリーはこのまま挿し木できるのでしょうか?

ヤナギ系の花材だと、水につけておくだけであっという間に根が出てきて、いつでも植えていただいて結構です! という感じになりますが、ブルーベリーはどうなんでしょう。

まあ、挿し木ができたとしても、うちの極小ベランダでは育てようがないですけど (^^;)

青い実のブルーベリーとツートンカラーのアルストロメリア

先日、ururundoさんがご自宅のブルーベリーについてお話しされていましたが、うちの稽古場にも青い実を付けたブルーベリーがやってきました。

奥手のブルーベリー - ururundoの雑記帳

以前住んでいたところの近所に小さなフレンチレストランがあって、そこの店先にブルーベリーの木があったのですが、それがとてもそのお店を引き立てているように見えて、以来、庭木にブルーベリーがあったらいいな、と思うようになりました。

残念ながら、うちには庭が無いのですが・・・

ブルーベリーは花材としても登場することがよくありますが、私は今まで使ったことがありませんでした。

となれば、これにするしかないでしょう、ということで、今回はブルーベリーに挑戦しました。

変わった色合いのアルストロメリアがあったので、合わせてみました。

葉を取ってしまったので、庭木のブルーベリーの面影が皆無 (^^;)

熟したブルーベリーも良いですが、青い実も涼しげで魅力的ですね。

梅雨時のモヤっとした気分を爽やかにしてくれる気がします。

ところで、このアルストロメリアは、普段見るものとはかなり印象が違います。

白い花弁の先だけ赤、というツートンカラーも珍しいですが、アルストロメリアの特徴である筋状の斑点がこの花弁にはありません。

また新しい品種に出会いました。

アルストロメリアも日々、進化しているのですね。

いつの季節でも楽しめる雪柳

春になると小さな白い花を枝いっぱいに咲かせる雪柳。

その名の通り、雪が降り積もったような姿が美しい花木ですが、花が終わった後の青葉、そのあとの秋の紅葉、と各季節ごとに違う姿で楽しめる花材です。

花木は花・葉・枝と3拍子揃って、とてもお得感があって好きです (*^-^)
中でも雪柳は花の美しさ+枝の流れが面白いので、特にお気に入り。

過去の記事で、八重桜が私の好きな花材のベスト3に入ると言いましたが、この雪柳もそこに入りそうです。

で、今は青葉の季節になるわけですが、今回、稽古場にあったものは黄色の葉も多い雪柳でした。

枯れかかって黄色なのではなく、もともと黄色(うまく説明できない!)なので、そういう種類があるのかと思ったら、教室の先生いわく、

「黄金雪柳というのがあるけど、それはもっと全体的に黄色。これは新芽の黄色でしょう。」

とのこと。

お花屋さんにもあとで聞いてみようと思いながら、すっかり忘れてそのまま帰ってしまいました。

黄色味がかったカーネーションと合わせてみました。

お稽古ではもっと大量に枝を使ったので、緑と黄色の葉のコントラストがはっきりわかったのですが、これだとちょっとわかりにくいですね。

黄金雪柳については、写真でしか見たことがないので、実物に出会うことができたら、ぜひ活けてみたいものです。

どこにでも生えているドクダミを飾る

いまの時期、いたるところで白い花を咲かせているドクダミを見かけます。

ドクダミは薬草として有名ですが、日当たりの悪いジメッとした塀ぎわや道路脇にも生えて いるという姿は、どう見ても雑草そのもの。

しかも葉の臭いが強烈なので、できれば触りたくないと思う人も多いのではないでしょうか?

でもよく見ると、純白の花がなかなか美しく、清楚な感じすらあります。
これで臭いさえクリアできれば、こんもりと花瓶に活けても良さそうな。

ところで、ドクダミの花に見える白い部分は花弁ではなく、総苞片と言って、葉の一種だそうです。

その総苞片の中心にある棒状の黄色い部分は、小さい花が集合してできていて、その小さな花には花弁もガクもないとのこと。

白い花弁とばかり思っていましたが、色んな形態があるものですね。

実家の庭にもドクダミが大量にあったので、少しもらってきました。

楚々とした雰囲気があるので、手を加えずにそのまま1,2輪を活けるのが定石かもしれませんが、あえて白い花を集めて活けてみました。

少しでも暗いイメージを払拭できるように、可愛らしくしてみたつもり。

それにしても、ドクダミ、という名称はどうにかならないのでしょうか。

日陰に繁殖したり、臭いが強烈だったり、ただでさえマイナスのイメージがあるのに、名前がこれでは、いかにもワルそうな感じがします。

せめて毒の字は外した名前にしてあげたいと思うのですが。

お手頃な蘭 ☆ オンシジューム

「蘭」というとちょっと高価なイメージがあるかもしれませんが、デンファレオンシジュームといった蘭は比較的安価で、稽古花材としてもよく使われます。

そして今回の稽古で、私はこのオンシジュームを選択しました。

実をいうと、私はこの花が苦手で、自分から好んで使ったことがありません。

はっきりした決定的な理由があるわけではないのですが、どんな花材と合わせてもしっくりこないような、つまるところ、どういうふうに活けたらいいのかよくわからない。

今回オンシジュームにしたのは、先に選んだ枝物に合う花が見つからず、消去法でオンシジュームになってしまったという、何とも後ろ向きな理由から。

そんな感じだったので、稽古で仕上がった作品は、やはり・・・(x_x;)

帰ってからもう一度花を眺めてみたのですが、他の花材に合わせられないなら単独で、ということで一種活けにしてみました。

花に限らず、食べ物でも何でも、食わず嫌い的な感じで最初から敬遠していてはいけませんね。

さしたる理由もなく拒絶して、自ら選択肢の幅を狭めてしまうのはすごくもったいない。

分かっているつもりでも、ついついやってしまいます。 反省!

いつの日か、このオンジジュームも大好きな花材となる時が来るかもしれないし (^-^)

ダリアに見えないようなダリア

先日、いつもの稽古場に行ったら、真っ赤なフリージアの横に、ひっそりと、何やら高貴な雰囲気を漂わせている白い花が一束ありました。

ん? これはダリア? でもちょっと花の形が違うような・・・

お花屋さんに尋ねてみると、やはりダリアでした。

他の生徒さんからも、「これは何の花?」「ダリアに見えないね」と言われ、みんな興味津々の様子。

ダリアに詳しい方なら、すぐに分かるのでしょうが、私には初めて見るダリアでした。

花市場は年々新しい品種が登場して、もたもたしていると、えっ!こんな花があるの !? という、ちょっとした浦島太郎状態になってしまいます。

ダリアも非常に品種が多く、花色も豊富ですが、花の大きさ、咲き方、草丈で細かく分類され、世界中に2~3万以上の品種があるとか。

私が特に興味を惹かれるのは、咲き方の多彩さです。

シングル咲き、ポンポン咲き、ボール咲き、カクタス咲き、デコラティブ咲き、アネモネ咲き、等々、全部で10数種類の咲き方があるようです。

で、今回のダリアですが、何だか蓮か水蓮みたいに見える、と思ったら、水蓮咲きというものがあるそうで、びっくり、というか、やっぱり!

おかげで一つ利口になりました。

なお、このダリアは花びらが恐ろしく落ち易い!

教室の先生方も次々にやってきて、「これ、心配なのよねー」と、水揚げのケアをしてくださいました(感謝!)が、努力の甲斐なく、この写真の時にはすでに5,6枚落ちてしまいました。