秋になると様々な実もの花材が出回るようになります。
先日活けたクリもその一つ。
そして今回いけばな教室で使ったノバラも、小さな赤い実をつける実もの花材でした。
ノバラは緑色の実の時期にも出回りますが、多く使われるのは実が赤く熟してからで、秋の定番花材と言えるようなものになっています。
赤い実をリースに使ったり、逆に伸びやかな枝の線を生かして大きな作品に仕上げることもでき、いろいろ活躍の場が考えられる花材です。
ただ困るのはバラなので棘があること。
今回も指を何度もブスブス刺されました💦
ところで前回のヒリュウシダですが、購入から2週間近く経って多少色が薄くなったところがあるものの、まだまだ元気です。
花屋さんが言った通り、想像以上に長持ちする優秀な花材でした。
そんな健気なヒリュウシダを毎日目にしていると、捨てる気になれないのは勿論のこと、別の使い方をしてみたいという気持ちが募ってきます。
そこで今回のノバラと合わせてみることにしました。
ヒリュウシダはそのまま素直にノバラの枝に沿わせています。
案外こういう単純な使い方も良いかもしれません。
一方のノバラも枝に手を加えることはせず、バランスだけで見せる形になっています。
平行に枝が並ぶ姿が面白く、それを生かしたアレンジにしたいと思いました。
ノバラは全く水をもらえていませんが、実もの花材は水から離れてもすぐにはダメにならないところが特徴の一つです。
水が無いリースに使えるのも実ものだからこそ。
それゆえ今回のアレンジも可能になりました。
なお水がもらえないのでノバラに付いていた葉はあらかじめ取ってあります。
さて夏休み前に行ったきりだった教室は、もうすっかり秋のよそおいになっていました🍂
紅葉した葉や赤い実が増えてくると、稽古場の雰囲気も全体的に落ち着いた感じになってきます。
色彩的にはちょっと侘しい雰囲気になってしまいますが、他の季節にはない秋ならではの花材を大いに楽しみたいと思っています (^-^)/