なんだか急に涼しくなりました。
今年は季節が前倒しになっている印象が強いのですが、前回の話のように、もしかしたら本当に秋が短くてすぐ冬になってしまうかもしれませんね。
昨今の状況からするといつ災害が起きるか分からないし、今までになく気象情報が気になるようになりました。
とにかく備えだけはちゃんとしておかなくては p(・∩・)q
さて花活けの方ですが、今回の花材は稽古で使ったアンスリウムです。
知らない人はいないんじゃないかと思うくらい、大体どこの花屋さんにも置いてあって、年間通して出回っている花です。
私は切り花しか手にしたことがありませんが、観葉植物として育てている方も多いのでは?
赤い花弁に見える部分は葉が色付いたもので仏炎苞と呼ばれ、花は真ん中の細い棒状のところに密集して付いています。
これは肉穂花序という花の付き方で、それに仏炎苞があるのがサトイモ科の花の特徴です。
で、既にお気づきかと思いますが、この写真のアンスリウムは肉穂花序の先端が黒くなって、しかも仏炎苞の一部が切れてしまっています。
苞が切れているのは、多分持って帰るときの花の包み方がまずかったのが原因で、花序の変色は勿論日にちが経って弱ってきたせいです。
私の場合、稽古日との関係で、落ち着いて活けられるのはどうしても稽古から2,3日経った後になってしまうことが多いので、稽古花材は新鮮なうちに活けられない宿命にあります。
なーんて私の勝手な都合ではあるのですが (;^_^A
何はともあれ、今回の花材も本格的にダメになる前に急いで活けることにしました。
アンスリウムは2本を組み合わせて使っています。
うーん、急いで活けたはいいけど、花器とのバランスがどうなのよ?という感じです。
このアンスリウムは苞の長さが15,6cmで、控えめな赤色ではあるもののかなり存在感があります。
なので花材に対してこの器はちょっと弱い。どう見ても花材に負けてる気がします。
ちなみに一緒に入っている葉は小さめサイズのアレカヤシで、丸めて入れてあります。
横から見るとこんな感じ。
最初の写真の方が自分では正面だと思っていたのですが、アンスリウムの2本の茎が上の方でだらしなく広がってしまっているところが気になります(-ω-;)
その点、後の写真では茎がすっきり見えるので、これが正面でもいいかと思ったりもするものの、花と葉の表情は最初の写真の方が好きなんですよね 。
だったら活け直せばよかったのですが、活けるのも慌てていたせいかその時点では問題に気付かず、なんか変だなと思った時には既にアンスリウムの消費期限が来ていました。
これ、アンスリウムの寿命からすると "危うくセーフ" のアレンジだったのです。
結局最後まで何とも落ち着かない花活けになってしまいました (∋_∈)