今月はいけばな教室もお盆休みがあって、次の稽古までだいぶ間が空いてしまっています。
その分ゆっくりできていいかな、と思う部分もあるのですが、活けるべき花材が無いのはちょっと寂しい。
そう思っていつもの花屋さんをのぞきに行きました。
すると、あら、ビックリ(◎_◎)
店じまいするのか?と思うほど花がありませんでした。
他の店も回ってみたけど、花はあってもこれといったものはなく、見事に空振り。
やっぱりお盆時期は厳しいのかなー。
ただでさえ夏は花の種類が少ないのに、お盆だとお供え花に押されて、一般的な花はますます少なくなっているような気がします。
それに生産者側もお盆休みがあるでしょうし、特に今年については、酷暑の影響で花の生育が悪いという話もあるようだし。
それじゃあ店内が寂しくなるのも無理ないかも。
と、花屋さんの事情を推し量ってみたところで事態が変わるわけでもなく、買う花が無いのでそのまま帰るしかありませんでした。
実を言うと、家には稽古で使ったフトイが生の花材としてまだ残っていました。
フトイは川岸など水辺に群生するカヤツリグサ科の多年草で、ただひたすら真っ直ぐに2mくらい伸びます。
これだけ見ると細い棒が並んでいるだけみたいで味も素っ気もありませんが、さまざまな形に細工することも可能で、花活け界ではとても親しまれている植物です。
本来ならこのフトイを活けたいところでしたが、残念ながら購入後少し放置していたら変色してきたので、練習用の花材にして色々好き勝手に手を加えてしまっていました。
そんなもの、普通だったら絶対花活けには使えないはずですが...
花材が無い現状では、このフトイの扱いも見直す余地があるのでは?と考え、
無理やり仕上げてしまいました( ̄▽ ̄;)
フトイはこのように折り曲げて使うこともできるし、そのまま使って直線の美しさを強調するのも良し、幅広い造形が可能です。
中央に入っている花はいつものニチニチソウ。
前に登場した白のほか、赤とピンクもベランダにあるので使ってみました。
それにしても、フトイはもうほとんどが変色していますね。
かろうじて緑色をキープしているのは向かって左の1本だけ。
これが全部緑のままだったら、もっとくっきりシャープな感じになったかと思います。 いまや想像することしかできませんけど(´・ω・`)
結果的に家にあるもので何とか賄うことができて我ながら頑張った感があるのですが、花材が花材なので、まあギリギリセーフという程度でしょうか。
フトイもさっさと活けれていれば、綺麗な緑の線を楽しめたはずですし。
でもこれまで枯れかかったフトイを扱ったことはなかったので、いい勉強にはなりました。
今後の作品作りの参考にもなりそうです。
あくまで前向き?(⌒∇⌒)