日本中が最強寒波に包まれている中、今月最後の稽古に行ってまいりました。
死ぬほど寒かった~ (>_<)
稽古というより、もうほとんど修行です。
月謝制でなかったら絶対休んでた。
ギリギリのところで金勘定が勝ったということですね。
さて、そんな極寒の日の稽古で選んだ花材はニシキギでした。
ニシキギ(錦木)は、いけばな界においては知らない人はいないであろうポピュラーな植物です。
錦のように紅葉が美しいということからその名が付いたと言われる落葉低木ですが、その一番の特徴は、成長した枝に翼(よく)と呼ばれるコルク質の板状の突起があることです。
花材としては緑の葉が付いている時、紅葉の時、落葉後の裸の枝の時、と季節ごとに違う姿で使われます。
でも私自身は落葉後のものしか使ったことがなく、たぶん出回る率としてはそれが一番多いのではないかと勝手に思っています。
まるで枯れ木のような外見のため、敬遠する人も結構いるかもしれませんが、私はこの花材、かなり気に入ってます。
バキバキ折っても大丈夫だし(折り矯め可能)、翼がうまい具合に枝留めの役割を果たしてくれるので、とても扱いやすい優等生なのです。
それに見た目が表すように、水が無くても活けられるという利点もあるので、活け方の自由度が高いです。
そんなニシキギの特徴を踏まえて作品を仕上げてみました。
一緒に活けたのはピンクッションです。
花の形が裁縫の針刺し(ピンクッション)に似ているのでその呼び名が付き、花屋さんでもその名称で販売されています。
ただ、ピンクッションという名はリューコスペルマム属の植物の通称で、今回のものは流通名がリューコスペルマム・コルディフォリウム(覚えられない!)になるようです。
草ものの花ではなく、常緑低木に咲く花です。
これもちょっと好き好きありますかねー。
気持ち悪いっていう人もいるし。
ただ花持ちはすごく良くて、ドライフラワーにもなります。
今回の花材はどちらも長持ちするもので、前回のダリアのような悲劇には合わずに済みました。
一方、繊細な美しさとは無縁の個性的な花材なので、今回の花活けは、いわゆるフラワーデザインのように華やかだったり可憐だったりするアレンジを好む人には受け入れられないかもしれません。
でも私は自然の枝が作り出す線がたまらなく好きで、その枝を使って新しい空間を作りだせるのが楽しく、そこにいけばなの魅力を感じています。
もちろん綺麗な花をたっぷり使ったフラワーデザイン的アレンジも好きなんですけどね。
両者取り混ぜて楽しんでいます。
結構いい加減 ^o^