いけばな教室に通って良いことの一つは、色々な花器が使い放題、という点です。
様々な器を使うことは面白いうえに、非常に勉強になるんですよね。
自分の家ではそんなに花活け用の器を揃えることができないので、教室に行った時は、とっかえひっかえ毎回違う器を試すようにしています。
器は、形状もさることながら、素材も陶器、ガラス、プラスチック、鉄、など多岐にわたっています。
何を表現したいかによって選ぶ器も変わってくるわけですが、器の素材の中で、他とはある種使い方が異なってくるのがガラス製の花器です。
つまり器の中が丸見えであるということがポイント。(中が見えないガラス花器もありますが)
不透明の器と違って、ガラスの場合は器の中を考えずに花材を入れると、とても見苦しい作品になってしまう可能性が高いです。
でも見方を変えると、器の中を表現の場にできる花器、と言えるかもしれません。
例えば、水中花のように水の中における花材の魅力を追求したものや、水そのものの存在を強調した作品など。
で、私も、今回お稽古で使った花材を手持ちのガラス花器に活けてみました。
花材はドラセナ・レフレクサ “ソングオブインディア” とモカラで、教室で活けた時は陶製の器を使いました。
器の中に入れたのは巻いたドラセナの葉で、外に出ているドラセナとモカラの茎が器の中では見えないようにしてみました。
実物を見ている時はあまり感じなかったのですが、こうして写真に撮ってみると、ちょっとドラセナの頭が重いですかね。
いや、そんなことより、茎が見えないことに何の意味があるのか? っていう感じですか?
だったら不透明の器に入れても同じじゃないの?、と言われるとそれまでなのですが、ちょっとやってみたかったんですね。
本来見えるはずのものが見えないってどんな感じかな、と思って。
何事もトライ!
色々試してみないと、次に進めないし・・・なんてね (^^;)