気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

レアな実もの花材に出会いました


先日、いつもお世話になっている生花店へ久しぶりに出かけました。

今だと紅葉の枝とか実ものとか、何かしら秋らしい花材があるはず...

そう思いながら店に入ると、見慣れない赤い実を付けた枝が真っ先に目に入りました。


この実は一体何? 初めて見るんですけど🤔


答えは、サンシュユ(山茱萸)の実でした。


サンシュユと言えば春に黄色の花が咲く花木で、春の代表的な花材の一つです。

ちょっと分かりづらい写真ですが、一つ一つの花はとても小さいです。


そしてこのサンシュユ、花材として出回るのは花の時季だけで、それ以外で見かけることはありません。

植木でサンシュユを見ている人にとっては珍しくもない実でしょうけど、あの小さな黄色の花がこんな艶々の赤い実になるなんて、ちょっと驚きです😮


レアな花材に出会ってすっかり気を良くしたところで、これに合わせる花材を2つ選びました。


カクレミノの枝と


変わり咲きのアルストロメリアです。


アルストロメリアはとてもメジャーな花材ですが、この変わり咲きタイプは珍しく、私も使うのは初めてです。

花はこの後あまり大きく開かないそうで、これ凄く私好みかも♡



サンシュユの実といい変わり咲きのアルストロメリアといい、心惹かれる花材を手に入れて、活ける前からテンション上がってます😄



今回のサンシュユの実は、店のご主人でさえ仕入れの時に何の実か分からず聞いたくらいで、それほど通常は入荷しない商品ということでした。

しかも「誰も買う人がいなくて売れ残っていたから、自分が引き取ってきた」そうで(笑)

こんな素敵な花材なのになんで買わないの?と不思議に思うけど、

何はともあれ、これを仕入れたお店には大感謝!

よくぞ引き取ってくれましたー😆




レタスがとても綺麗だったので


今回は野菜を使った花活けです。

その野菜とは..ふんわり丸い形が目を引くレタス。



この形のまま山型のパッケージに入っていました。

このタイプのレタスは時々見かけていたけど買ったのは初めてで、

パックから取り出してみると、全体の形もさることながら葉っぱのフリフリがとても綺麗。

このまま食べてしまうのはちょっと惜しいような🤔

そこで花を添えてアレンジっぽくしてみようと思いました。


そのとき家にあった花は、またもやリンドウ😫

2回続けてリンドウで今回で3回目、もういい加減にしてほしい🖐 という感じですが、

今回は前2作品の青と白のほかにピンクが入っています。



ピンクは画像ではうまく伝わっていないかもしれませんが、リンドウのイメージを覆すような可愛らしい色です。



このリンドウたちをレタスの中に入れてみたら、こんな感じ。



リンドウは全体に散らして入れるパターンもやってみたのですが、レタスの葉のウェーブを生かしたいと思ったので1か所にまとめることにしました。

だけどこれ、花活けじゃなくてレタスの紹介をしているだけのような気がする😅

まあ、綺麗なフリルをしばし鑑賞できたからいいか👌


今回を含めたリンドウ使用の3作品は、4~5日くらいの間に続けて活けたものです。

しつこく同じリンドウが出てくるので、何本も買っているのか、あるいは使い回し?と思われそうだけど、

買ったのは各色1本ずつだけで、使い回しではなく1本を切り分けて使っています。

花持ちも良いし、何でも値段が上がっている今日この頃、こういうコスパの良い花材は本当に助かります😄



ヤブミョウガの実で花活け


実家の庭で前回のミズヒキを採っている時に、実が付いたヤブミョウガも目に入ったので、ついでに貰ってきました。



遠目には黒い実に見えますが、近くで見ると黒みがかった青紫色をしています。

実だけアップにするとこんな感じ。



まるで黒真珠のような光沢のある実で、たまにゴールドの実も混じっていたりします。

ゴールドの実はこれから黒真珠になるのか、それともなり損ねたのか? よく分かりません🤷‍♀️

ちなみにヤブミョウガは葉がミョウガに似ているだけでミョウガの仲間ではなく、ツユクサ科の植物です。


こうして紹介すると庭にヤブミョウガが綺麗に植わっているみたいですが、実際は色々な雑草に混じって勝手に生えている状態です。

増えて邪魔だからと抜いたりしたこともあったようで、いざ採ろうとしたら期待したほど本数はありませんでした。

実の大きさとしては4~5mm程度なので、数が少ないと前回のミズヒキ同様、

地味 です😅


だとしても活けたいんですよね。何しろ黒真珠だし(笑)

ということで、前回も登場したリンドウと一緒に活けてみました。



ヤブミョウガの葉がだいぶ傷んでいましたが、構わず入れてしまいました。


引いて写すと黒真珠は単なる黒い粒粒にしか見えず、ちょっと寂し気💦

とりあえずもう少し数は欲しかったかな🤔

今後ヤブミョウガを活ける時に備えて、引き抜くのはほどほどに🙏 とお願いしておこうと思います😊



白い実を付けたミズヒキで花活け


数カ月前、実家の庭から採ってきたミズヒキの葉で作品を1つ仕上げました。



その頃のミズヒキはまだ花はなく葉っぱのみの姿だったのですが、先月訪れた時には細い茎に白いポツポツが並んでいる状態になっていました。


ああ、花が咲いたんだ😮 と思ったと同時に、

あれ? 白?


作品を公開した時にミズヒキは紅白の小さい花が咲く、と紹介していましたが、

他に白い花が咲くギンミズヒキ(銀水引)という種類もあって、実家にあったのはそれだったようです。

私はてっきり普通の紅白花のミズヒキだとばかり思っていました🤦‍♀️


しかもこのギンミズヒキ、よーく見たら白いポツポツは花ではなくて実でした。

もう花は終わっていたんですね、残念😔


でも何だか諦めきれなくて、とりあえず実の付いたギンミズヒキをもらってきました。



なるべく白い実が判別できるように撮影したつもりですが、私の能力ではこれが限界💦

とにかく花材としては頼りなくて、とっても地味です。


でも一応活けてみることにしたので、合わせる花材はしっかりした色のものを選びました。


 

青紫および白のリンドウと、濃いピンクの千日紅です。



どの花材も素朴で野趣に富んでいるものなので、相性は悪くないだろうと思いました。



何とか背景が白でないところを見つけて写しました。

おかげで思ったよりミズヒキの白い実は目立っていますが、

実際は活けている間に実がポロポロ落ちて、ますます地味な姿になりました😅

いくら小さな花であってもちゃんと咲いていれば、これよりは華やかな感じになっていたはずです。


ところで冒頭の写真ではちょっと分かりづらいですが、

ミズヒキは花が咲くころになると、葉っぱに入っていたⅤ字模様が薄くなってほとんど消えてしまうようです。

なので、あの模様が面白いと思って葉を活けたアレンジは、正にあの時期だけのものだったということですね😊



図らずも水耕栽培になっていた観葉植物


半年以上前に100円ショップで2種類の観葉植物を購入しました。


 


くねくねの茎のミリオンバンブーと横縞模様の葉のサンスベリアです。

この2つはいずれ花活けで使えるかもしれないと思って買ったもので、実際その後の作品作りにそれぞれ役立ってくれました。




さて、そんな彼らは今でも健在です。

花活けの後そのまま水に入れて放置していただけなので、別に育てていたというわけではないのですが、結果的に水耕栽培していることになっていました。

時々水を足すくらいで何も世話していないのに、葉っぱもツヤツヤで健康そのものです。


一度活けた後はほとんど目もくれないような存在になっていたのですが(ごめんなさい🙏)、

この元気いっぱいの姿を見たら、また活けてみようかという気になりました。



前回の赤いアンスリウムを合わせてみました。

ミリオンバンブーもサンスベリアも購入時の状態と全く変わらないので、このまま行くと何度でも花材として使えそうです👌


正直言うと、2つともそのうち枯れてダメになるだろうと思っていました。

なにしろ私は植物を枯らすことにかけては筋金入りの人間なので😅

これはよほど丈夫な植物たちだったのでしょうか。

何はともあれ、手間もかからず長持ちしてくれるのはとても有難いことです😊



時季外れのアレンジになってしまいました


このところ少しひっそりとした感じのアレンジが続いたので、今回はインパクト強めの花材を選んでみました。


使ったのはモンステラと、


テマリソウと


アンスリウム2種。


グリーン系のアンスリウムは、ここ数年私のお気に入りです。

一方、赤いアンスリウムを買うのは久しぶり。


アンスリウムと言えば昔は圧倒的に赤のイメージでしたが、次第に色、形、サイズともに多種多様なものが出回るようになり、

それにつれて私もどんどん新しい色や珍しい色を追うようになって、いつしか赤いアンスリウムは選ばなくなっていました。

でも今回は、店内に淡いパープルやピンクなど自分好みのものが並ぶ中で、クリアな赤がひときわ美しく輝いて見えました✨

赤いアンスリウムってこんなに素敵だったっけ?と、改めて見直した感じです。


このように今回の花材は個性の強いものばかりになりました。

それを活けたら当然結果は..強かった💪



モンステラアンスリウムは熱帯アメリカの原産です。

なのでトロピカルな夏のアレンジに向いている素材ですが、それ以外にも結構応用がきいて、

一緒に合わせる花材や活け方によって特に季節を問わず、和風にも洋風にもなったりします。

だけど今回のように、ずばり両者をメインに合わせてしまったら、これはどうしたってトロピカルですね(笑)


そしていま記事を書いていて思いました。

何か時季がずれてる💦

これを活けた時はまだ残暑が厳しかったのでそれほどでもなかったのですが、

さすがに9月末ともなると違和感ありありです😅



悪戦苦闘の末に出来たもの


前回の記事に登場した謎の雑木。


蔓性の枝がデンファレの茎のカーブに合うのではないか?

ということで生花店のご主人が店先に生えていたものを切ってくれたのですが、

残念ながら枝が弱々しくてデンファレに負けてしまう感じだったので、結局使いませんでした。


でも頂いたものを使わないというのも何だか申し訳ない💦

そこで別の花活けを考えることにしました。


ところが改めて枝を手に取ってみたら、これがなかなかの難物で、

長い枝は思った以上に弱くてヨロヨロしているし、

葉は水が揚がりにくくてすぐ萎れるし、

途中で何度も「捨ててやる!💢」と思いました。


それでも何とか気を取り直し、

どうやら花活けの形になったかな、と思ったところで写真に収めました。



デンファレには合わない枝といっていたのにデンファレを合わせているのは、

デンファレが長いままだと枝とのバランスが悪いけど、短く切り分けてしまえば問題解決👍、ということで(笑)


それよりこのアレンジの大きな問題は、あってはいけないものがあることです。

よく見ると、花活けの途中で枝の仮止めに使ったワイヤーがそのまま残ってる😱

(気付かなければOK👌 気付いてもスルーしていただければ幸いです🙏)


悪戦苦闘の末、ようやく出来た😆と喜び勇んで写真を撮ったので、ちゃんとチェックしていませんでした🤦‍♀️

最後の詰めが甘かったです。

ここまで苦労して仕上げたのになー。 何か悔しい😫