気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

その後のタンチョウアリウム


前々回の作品で使ったタンチョウアリウムは、まだ全部が蕾の状態でした。



タンチョウアリウムはとにかく丈夫です。

一緒に活けたラナンキュラスが終わった後も衰えることなく、そのうち頭の方から花が咲き始めて、やがて全ての蕾が開きました。



もう「丹頂」の面影はないですね。

正確な日数は覚えていませんが、たぶん2週間ほどで満開になったと思います。


この写真はそこからさらに1週間くらい経っているので、花は開き過ぎだし茎の変色も始まってるし、さすがにもうお別れした方がよさそうな感じです。

なのにちょっと魔がさして、ここからもう一度活けてしまいました😋


合わせたのはピンク系のスイートピー



スイートピーも時期的にそろそろ終わりかな、と思って、無くなる前に買っておきました。


スイートピーの色とはちょっとニュアンスが違いますが、タンチョウアリウムの花もピンクということで、

今回はピンクでまとめたアレンジとなりました。



タンチョウアリウムが限界であるだけでなく、スイートピーもかなりヤバい状態です💦

購入後4~5日経ってから活けているので、花の色がだいぶ抜けてピンクも青っぽくなっています。

ギリギリ持ちこたえている花材ばかり使ったおかげで、

あまりアップで見ないでね~🙏というアレンジになってしまいました😅



100均の観葉植物を活ける


先日、100円ショップで観葉植物を買いました。


ミリオンバンブーという名のドラセナです。

長さが50cmくらい、茎の太さが1cmほどの大きさでバケツに入って売られていました。


観葉植物として人気のミリオンバンブーは、いけばなでよく使われる花材でもあります。

そして今回私もこれを活けるつもりで購入しました。

ちなみに私はこれまでミリオンバンブーを活けたことがなく、今回が初挑戦となります。


合わせる花は黄色のフリージアにしました。

ゆるやかにカーブする長い茎と可愛らしい花、そして上品な甘い香りが特徴の春の花です。(あまり花の特徴が伝わらない写真かも🤔)



ごつい感じのミリオンバンブーにフリージアが合うのか?

はなはだ疑問でしたが、とにかく活けてみることにしました。



フリージアは長くカーブした茎が魅力の一つだと思っています。

なのに、あろうことか短く切って花の部分だけを使う結果になりました💦

まあ、花の可愛らしさは強調できたかもしれないけど😅



今回使ったミリオンバンブーは、前回のタンチョウアリウムと同じく人工的に茎を曲げて作られたものです。

ただタンチョウアリウムの茎がアットランダムな曲がり方で軽快な動きを出しているのに対し、ミリオンバンブーはがっちりとした螺旋状で、人の手で曲げたのが露骨に分かる形になっています。

私はいかにも作為的なその姿がどうも好きになれず、今までミリオンバンブーを活けなかった理由もそこにありました。

でも多くの人の作品を見るうちに、この不自然な曲がりも活け方次第なのかもしれない、と考えるようになりました。

今回の初挑戦をきっかけに、今後色々な活け方を探っていければと思います😊



くねくねの茎が楽しいタンチョウアリウム


今回は私の好きな花材の一つであるアリウムを使った花活けです。

アリウムには多くの種類があり、今回はその中からタンチョウ(丹頂)アリウムと呼ばれるものを使いました。

頭頂部が赤い丹頂鶴に花の形が似ていることから、この名前が付いています。


アリウムは早い話がネギ坊主です。

なので茎を切ると、ものによっては凄くネギ臭かったりするのですが、幸いこのタンチョウアリウムはほとんど匂いません👌


このタンチョウアリウムにはラナンキュラスを合わせることにしました。


1つは緑一色、ほか2つは黄と緑の2色タイプです。


ラナンキュラスと言えば、以前は薄紙のような花弁が幾重にも重なっているのを特徴とする花でしたが、

年々驚くほど品種改良が進んで、今ではそういった特徴が全く当てはまらない花が多く出回るようになりました。

今回のラナンキュラスもまさにそれ。

私は結構このタイプにハマっています😊


タンチョウアリウムの特徴的な茎の形は、栽培の過程で人工的に曲げて作られたものです。

くねくねと曲がっていることによって色んな活け方が考えられますが、今回はこんな感じにしてみました。



久しぶりにガラスの器を使ってみたら、春を通り越して夏っぽいアレンジになってしまいました😅

このところ急に暑くなってきたので、ちょうど良かったような気もするけど。

ちなみにラナンキュラスは春の花ですが、アリウムの旬はもう少し先で初夏の花になります。


これも春の花です


前回のサクラに続いて春の花を活けました。

使用花材はアカメヤナギ。


これは花なのか?と言われそうですが、

赤い殻の中から出てくる銀白色の綿毛のようなものが花芽です。

赤い殻はその後ポロポロ落ちて、購入から2週間経った頃にはほぼシルバーの花芽だけになりました。


そしてさらに数日後には開花するものも登場。

色が変わり、サイズも大幅アップします。


開花したものをどう思うかは人それぞれでしょうけど、私はどうしても毛虫を連想してしまってダメ😫

以前活けたクロメヤナギの時はもっとリアルで、一瞬血の気が引きました😱


というわけでアカメヤナギは毛虫になる前のシルバーの花芽の時に活けました。

合わせたのはまたもやシンビジウム

今度は色違いで2種類揃えました。

サクラの時に使ったシックな色のシンビジウムと比べて、グッと明るく陽気な雰囲気があります。


シンビジウムは春の花というわけではないけど、アカメヤナギにこの楽し気な色が加わることで春らしい花活けになったかもしれません。



結構ボリュームがあるシンビジウムに対して、アカメヤナギを長めに1本伸ばしてみました。

アカメヤナギは赤い殻に覆われている時に活けても、また違った雰囲気を楽しめて良いかと思います。

私はとにかく毛虫でなければOK😅



葉が出る前にリメイク


前回のケイオウザクラは作品完成から3日経過しても衰えることなく、その美しさを保っていました。




予定ではそのまま葉ザクラになるのを待つつもりでしたが、

この様子だと葉が出るのはずっと先になりそうだし、こんなに綺麗に咲いているのに花が落ちるまで放置しておくのはもったいない😫

そう思って、機嫌よく咲いているうちに新しい作品に活け変えてみることにしました。



今度はナチュラルな感じのアレンジにしてみました。


使用花材が前回と全く同じなので、見る側にとっては新鮮味に欠けるかもしれませんが、

私としては違う形にチャレンジできて、とても楽しい花活けとなりました🎵



このサクラは家の中でも比較的寒いところに飾っていました。

それが功を奏したのか、活け変えた後も引き続き元気で、最終的には購入から2週間以上花を観賞することができました。


切り花のサクラは、意外と丈夫で長持ちです💪

水がよく揚がって蕾は残らず咲くし、矯めが効く枝なので扱いやすいし、そして何より華やかで美しい✨

もうこれ以上言うことない花材だけど、

さらに期待するとすれば、この後どのくらい綺麗に葉ザクラになってくれるか、ですね😊


春の花の花活け、最初はサクラ


いよいよ春の花を活けようと、花材を求めて生花店へ出かけました。

今だと一押しはサクラかなー、と思いながら店に行くと、

そこで躊躇なく勧められたのは、やっぱりサクラ🌸

ま、そうですよね😅


薄いピンクの花のケイオウザクラ(啓翁桜)です。


サクラの中でも一番早く出回る品種で、年明けからどこの店でも見かけるようになります。

そうなるとどうしたって欲しくなるというもの。

去年もそんな感じでケイオウザクラを活けていました。




今回は蕾がたくさん付いたボリュームのある枝だったので、一種いけでも十分華やかになると思ったのですが、

ちょうど別の店で素敵な色のシンビジウムを見つけて、それをサクラに合わせてみたくなりました。


濃いワインカラー、と言えるような色です。


最初は単純に、このオシャレでカッコいいシンビジウムを手に入れたい!と思っただけでしたが、

これはサクラとも相性が良さそうだと気が付きました。

その結果は...



デザイン的な活け方にしてみました。


サクラは購入から3日経ち、ほぼ満開の状態です。

購入した時はほとんどが蕾だったのに、あれよあれよという間に開花してしまいました。

店のご主人は、「自分だったら花が終わった後、葉ザクラになるまでひと月くらいはサクラを楽しむ」と言っていたので、

私もそれに倣って、しばらくこのサクラと付き合ってみようかと思います😄


明るい色のキクで花活け


正月用に準備した花材は、前2作品で大部分を使い切りました。

唯一、手つかずのまま残ったのがキク3種。

キクはキクでも、これらはスプレーマムと呼ばれる洋ギクです。


実は今回のキクは予定外の買い物でした。

というのも、家には既にマンリョウとセンリョウがあったし、店ではナンテンの実、ロウバイ、マツを選んだあとだったので、

もう花材はこれで十分🖐のような気がしたのです。


だけど赤紫に白い縁取りの入ったキクがどうにも気になって、この際これも買ってしまおう!ということになりました😅

ちなみに白と黄緑のキクは赤紫に合わせてお店の方で選んでくれたものです。



ちょうど去年の今頃も、同じようにキクだけを使って活けていました。


ただ今年のキクは去年とは全く違う色合い。

活けても同じ雰囲気の作品にはならないはずです。



去年は黄色をメインに華やかさがありつつも、ちょっと渋い色味も混じっていました。

それに比べると、今年はすっきり明るい仕上がりです✨

単純にキクを並べただけの活け方も、気に入った花を眺めて楽しむには良かったかな、と思っています。



さて生花店では年明けから春の花が並ぶようになり、店内がグッと明るくなってきました。

これから1~2か月は春の花ラッシュで、私も1年で一番ワクワクする時季になります💕

花粉は困りものだけど、やっぱり春の到来は何より嬉しい😊