気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

キクを集めて花活け


前回使ったスプレーマムは西洋菊の一種で、生花店のみならずスーパーのパック束でもお馴染みの花です。

言い換えると、もう嫌になるほど目にする花😅

これは他のキクについても言えることで、実際日本における花の出荷量で一番多いのはキクだとか。

以前に比べると減少しているそうですが、やっぱり仏花としての需要が高いですしね。


だけど近年、店頭に並ぶキクが徐々にそのイメージを変えてきたように思います。

キクをあまり扱ってこなかった某有名フラワーショップでも、なかなか凝った色のキクを置くようになったし、

もしかしたらこれからはキクがトレンドかしら?という気さえしています。


おかげで今までキクに無関心だった私も俄然キクへの興味がわいて、先日ついに購入することになりました。

某ショップの凝った色のキクに比べるとありきたりですが、実物は明るくスッキリしていて仏花の感じはありません。


今回の花活けはこのキクを使って行いました。

前回のスプレーマムと正月花に使った黄色のキク(まだ健在!)を合わせることにして、

花材はキクのみ、というアレンジになっています。



色んな種類のキクを合わせて活けてみると結構華やかになるものなんだ、と新たなる発見でした。


聞くところによるとキクが仏事の花になったのは高度経済成長期以降だそうで、

考えてみればスプレーマムはブーケにも使われるし、日本のキクも正月花の定番花材だし、そもそもキクは皇室の御紋😱

だから仏花のイメージが染みついてしまったのはかわいそうですよね。

でもこのところのキクには暗いイメージ払拭の兆しがあって、ちょっとワクワクしています。

今後注目の花材になりそうな予感✨


年を越しても元気なニューサイラン


前回は正月花の花材をリサイクルした花活けでしたが、家の中にはそれよりもっと古い花材が残っていました。

昨年12月の稽古で使って、かれこれひと月半ほど経っているニューサイランです(画像は過去のものの使い回し)。


全部で7本あり、そのうちの一部は持ち帰ってから一度花活けに使いました。


で、残りはどうしたかと言うと、結局何もせずそのまま放置 。

毎日それを目にするたびに「早く活けなきゃ」と思いながら、特に劣化する様子もないのをいいことに先延ばしにして、

とうとう年を越してしまいました (;^_^A


年を越すといえば、正月花で使ったドラセナ(本当はコルジリネ)も元は年末の稽古花材だったもので、

一度リサイクルしたにもかかわらず、まだ処分できずにいました。


まったく、去年の花材をこんなに溜め込んでどうするの? ┐(´д`)┌

さすがに深く反省し、ここに来てようやく「何とかしなくちゃ」と重い腰を上げることとなりました。


たまたま近所の生花店で安く手に入れたスプレーマムがあり、

これがちょうど雰囲気的に2つの葉ものに合いそうです。


そこで、この3つの花材で活けてみることにしました。



ニューサイランは葉先が多少変色しているものもあったので、その部分は表に出ないように活けました。

と言っても、それは大した劣化ではなく、

寒い季節に助けられたところがあるとしても、その日持ちの良さは驚異的😮

おかげでこんなに長い期間放置していたにもかかわらず、気持ちよくアレンジを仕上げることができました。

元気を保ち続けてくれたニューサイランに感謝! ありがとねー✨


新年のエコな花活け


明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします (^ー^)


昨年末に仕上げた正月花ですが、三が日最後の日に解体しました。

花が傷んできたとかの理由ではなく、単純に、


もう飽きた😅


日頃から活け終わるとすぐに違うアレンジに変えたくなる習性があって、これは新年になっても変わらないみたい ┐(‘~`;)┌


幸い作品は終わりにしても花材はまだまだ元気だし、別の活け方にチャレンジすることも可能です。

そこで今年の初活けは、正月花で使った花材で行うことになりました。



正月花とイメージが被らないように、ナンテンの実とハボタンは抜きました。

黄色い花だけにしたら、明るさがパーッと増した気がします。

おかげで気持ちまでアップしました。



コロナの緊迫度が増して、いよいよ緊急事態宣言が再発令とか。

いけばな教室の方も、またもや若干のスケジュール変更がありました。

稽古はマスクを外して話をすることもないし、それほど不安要素は無いと思いますが、

教室へ行くまでの移動が問題? 不要不急の外出かしら~ (-_-;)


今年最後の花活け


年末になってから全てが押せ押せになって、気が付けばもう大晦日(@_@)

やるべきことが全然終わらなかったけど、もう無理するのはやめにしました。

焦ってばかりいてもしょうがないし。


でも!

さすがに正月の花は活けておかないとマズいかも。

いけばなをやっていながら、そこまでサボったら罰が当たりそうな気がします😅


ということで、今回の花活けはお正月に飾る花となりました。

何とか一夜飾りにならずに間に合ったー😆


花材はまず、今年最後の稽古で手に入れたダイオウショウ(大王松)とドラセナを再利用することにしました。

 

このドラセナは本当はドラセナとは別物のコルジリネという観葉植物なのですが、姿が似ているのでドラセナとして売られていることが多いようです。


ここに花ものとして新たに購入したのが、黄色のキクとオンシジウム、そしてハボタンです。

3つまとめて写真を撮ろうとしたら、キクの向きがあまりよろしくないことに。


これでは色味が足りないのでナンテンの実も加えることにしたのですが、


黄色と赤って自分としてはあまり好きじゃない色合わせです😔

でもグズグズ迷っている時間もありません。

これでいくことにしました。



お正月なので、ちまちました作品にならないようにしようと思ったら、予定より大きくなってしまいました。

色合わせもそうだけど、ウメやボケなどの枝ものがあったらよかったのに..と悔むこと多し (´-ω-`)

結局、余裕をもって準備できなかった自分が悪い、ということですね。



今年も当ブログをご訪問いただきありがとうございました (≧▽≦)

コロナによって何もかもが変わってしまった一年でしたが、来年は安心して普通に暮らせる年であってほしいと願うばかりです。

皆様もどうかお体に気を付けて、良い年をお迎えください.+(´^ω^`)+.


今年のクリスマスアレンジ


しばらくやる気が失せていた花活けも、稽古に復帰してからようやくエンジンがかかってきて、

遅ればせながらクリスマスのアレンジに取り掛かることができました。


12月に入ると稽古場の花材もクリスマス向きのものが並ぶようになるので、

今回はそこからヒムロスギを選びました。

「今回は」ではなく、これは毎年購入しているものでした😅

モミノキと共にクリスマスの定番と言える枝ものです。


そしてクリスマスと言えば赤い実。

その名もクリスマスホーリー、和名で言うところのセイヨウヒイラギを手に入れました。

これがあると一気にクリスマスモード🎵🎄


今回用意した生の花材はこれだけです。

ここに家にあったオーナメントを適当に付けて、

クリスマス当日まで飾れるように、ツリーの代わりみたいなものを作りました。



ヒムロスギの枝に靴下とシルバーのベルを吊るしてみたんだけど、ちょっとショボかった?

まあほとんど遊びみたいなアレンジです😋


この間までのどん底気分を考えると、クリスマスっぽいものができただけでもマシかもしれません。

あとはイブに何か華やかな花でも活けられればいいかな。

余裕があればの話だけど(^▽^;)


久しぶりの稽古


思いがけないことに、いけばな教室が通常レッスンに戻りました。

来春まで予約制のはずだったのに、そうも言っていられなくなったということでしょうか。

だけど制限解除した途端、どんどんコロナの感染者が増えていて、何とも間が悪いというか...(´-ω-`)


何はともあれ普通に受講できるようになったので、早速稽古に復帰することにしました。


久しぶりに稽古場で手に入れた花材は葉ものが2つ。

一つはタニワタリです。

花活けで定番の花材ですが、観葉植物としても人気があるシダ植物です。

葉の縁が波打っているのが特徴で、活けるとこのフリフリがとても面白い効果をもたらしてくれます。


もう一つの葉ものはニューサイラン。

これも超定番花材で、前々回の作品で使ったのは銅葉でしたが、今回は斑入りの緑の葉を選びました。


さて購入した稽古花材は緑のものばかり。

緑の葉だけのアレンジもありだし、実際作品はそれで仕上げたのですが、

本当は何か赤い花が欲しかった!

私が教室に行った時間にはもう適当な花が残っていなかったんですよね (;_;)


そんな話を稽古仲間にしたら、

なんと!赤いバラを1本いただいてしまいました🌹

いやいや、そういうつもりで言ったんじゃないんだけど..(;^_^A

他のどんなバラより私にとっては輝いて見えるバラ✨

有難く頂戴して、家でのアレンジに加えさせていただくことにしました。


ここに近所の店で買ったクジャクソウも足して、


特にクリスマスを意識していたわけではないのですが、結果としてクリスマスカラーが揃うことになりました。



おかげさまで赤いバラが良いポイントになりました。

Tさん、本当にありがとう💖

しっかり使わせてもらいましたよ (^^)v



このところ気持ちが凹むことが重なって、花活けも何もやる気が起きなくなっていました😔

そんな中で久しぶりに受けたいけばなの稽古。

それがとても良い気分転換になったようです。

何かと理由をつけてサボりたがっていた稽古に、よもやここで救われるとは😅

なんだかんだ言いながらも続けていて良かったな、と今更ながら実感しました。


シルバーの葉が素敵すぎるヤナギバグミ


今回は初めての花材に挑戦しました。

ヤナギバグミ(柳葉茱萸)です。

別名ロシアンオリーブと呼ばれていますが、葉の形がオリーブに似ているだけでオリーブの一種ではありません。


これを最初に見た時、枝も葉も白っぽくて、やけにインパクトに欠ける枝ものだなーという印象でした。

ところが!

よくよく見ると葉っぱの裏がシルバー!

表側もシルバーがかったグリーンだけど、裏はもう完全にキラキラしています✨

写真は表と裏の葉を並べて撮りました。(ちょっと判別しにくい?)


このヤナギバグミは、深い紫色の器に活けることにしました。

普段は花材が全部揃ってから器を選んでいるのですが、今回はシルバーの葉があまりに素敵なので、それに一番合いそうな器を先に決めてしまいました。


後から選ぶことになった合わせる花材は、カーネーションとセロシアに決定。

 

カーネーションは複色のものを2タイプ購入しました。


シルバーは割と相手を選ばない色だし、器の紫も特に他と合わせづらい色とは思いません。

なので色々選択肢はあったのですが、結局無難なところで器と同系色の花に落ち着きました。


シルバーとボルドー色を組み合わせたら、何だかマダム系の花になってしまいました (^^ゞ

これはこれでありだと思うけど、もっと違う色で冒険しても良かったかな。


なお、ヤナギバグミは葉のほとんどが裏を向くように活けています。

花材は鑑賞する側から見て裏向きにならないように活けるのが基本ですが、今回はどうしてもシルバーを強調したくて、あえてこのような活け方にしました。

と言ってもこの写真では、光の当たり具合でシルバーだか何だかさっぱり分からない💦

実物は光り輝いていて、本当に綺麗なんですけどねー😅