気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

アオモジが花開く前に花活け

前回のアレンジに入っていたアオモジは、花屋さんで1本だけ残っていたのを見つけて買ったものです。

枝もの花材としては小さなものでしたが、前回はそのうちのごく一部しか使わなかったので大部分が手つかずのまま残ってしまいました。

そこで今回はその残った部分を使って作品を仕上げることにしました。


前回お話しした通りアオモジの緑の粒は実ではなくつぼみで、少し経つと1つの粒から複数の黄色い小花が咲いてきます。

今回も購入から1週間経って、ところどころ花が咲き始めました。

満開になるとフォルムも色合いも全体的にボワッとした感じになって、最初とは印象がだいぶ変わります。


合わせる花材として、このアオモジと一緒に手に入れていたオンシジウムを選びました。

例によってランは長持ちするので、これもまだ頑張っています💪


次に稽古で使ったオレンジ色のバラも加えることにしました。

稽古花材にありがちな余り状態が良くないものではありますが、一応先の2つの花材よりは新鮮なはずです。


残ったアオモジが小枝ばかりなので、以上の花材だけだと小さな物足りない作品になりそうです。

そこで引っ張り出したのが昨年のクリスマス花材だった白い枝。

ドウダンツツジをペイントしたドライ花材で、枝なので大きさを出すには役に立つかなと考えました。


ということで、いざ花活け開始。

よせばいいのに撮影泣かせの白い枝 💦

今回もカーテンをバックに何とか写ってくれました。


ここに入っているアオモジですが、よく見ると一部花が咲いています。

これでもう少し咲き進むとアレンジのイメージがまた変わってしまうので、この時点で活けることができて正解でした。


アオモジが店頭に並ぶときはつぼみの状態であることがほとんどで、私自身もつぼみのうちに活けたいと思っています。

フォルム的にその方が好きだからなのですが、花が咲くのを避けたい理由はもう一つあって、

それは満開になるとかなり花粉が落ちるということ😟

以前それで結構な目に合いました。


その時と同じ轍は踏みたくない (≧◇≦)

ということで、綺麗に咲いてくれるアオモジには申し訳ないけど、そろそろお別れしたいと思います😅

そのまま捨ててしまうのは忍びなかったので

先日花屋さんで買ったパック束の中にナノハナがあったので、それで何かアレンジを仕上げようと思いました。

ところが活けるより前に、私の不注意で花首からポッキリと折れるはめに😱

そんなぁ~(;ω;)

サービス品の花とはいえ、買ったばかりで何もしないうちからダメにしてしまうなんて最悪です。

バラとかだったら浮き花にする手もあるけどナノハナはそれ向きじゃないし、これはもう捨てるしかないか..と思ったものの、

花は綺麗に咲いてるし、つぼみだってついています。

これは折れる前の写真です。

どうにも諦めきれないので、何とかして活けてこの失敗をリカバーすることにしました。


合わせる花材は家にあったドラセナとアオモジに決定。

ドラセナはドラセナっぽくない形のゴッドセフィアナ(別名スルクロサ)です。

これは何かの花のパック束に入っていたもので、私にとってはおまけの花材。

花活けに使うこともなく、半月以上何となくわが家にいました。


アオモジは今が旬の花材です。

とても紛らわしいのですが、緑のつぶつぶは実ではなくつぼみです。


実を言うと今回のナノハナはたまたまパック束に1つ入っていたというだけで、これを目当てに買い求めたものではありませんでした。

しかも折れてしまってちゃんと使えるかどうか分からないし、これのために新たに花材を買い足すなんてありえない。

最初から何とも後ろ向きな話で、全く期待薄の花活けになりました(‐∀‐;;

ナノハナの活け方については、茎がほとんど無いのでこれしかやりようがなかったですね。

本来なら主役級のアオモジは、ナノハナの控えにまわってもらいました。

唯一良かったのは、ドラセナがようやく役に立ってくれたことかな😅


今回はとにかくナノハナの救済が目的の花活けでした。

仕上がりとしては、今の私の力ではこれが精一杯。

これも修行のうちと考えて、今後花の取り扱いには重々注意していきたいと思います(ー▽ー)

香りも楽しめる早春の花活け

今回の花材はスイセン水仙)です。

いま見頃を迎えているところも多いですね。

花活けに使ったのは花弁の色が違う2種類のスイセン


スイセンはいけばなでも昔から使われていて、伝統的ないけ方もあるような花材です。

私が行っているいけばな教室ではスイセンの季節になると特別講義があって、スイセンの特徴を踏まえた基本的ないけ方を学びます。(その内容については長くなるので省略)

と言っても必ずそれに従わなくてはいけないというものではなく、実際、講義の後でも何ものにもとらわれず自由に活けている人がたくさんいます。

かくいう私もその一人。

ただし私の場合は、学んだ基本のいけ方をいまだかつて実践したことがないという不届き者ですが <(; ^ ー^)


よって今回の花活けも伝統とは全く関係ない活け方になりました。

なお前回のアレンジは複数の花を寄せ集めたものでしたが、今回はこのスイセンだけを使ったものになっています。

本来のスイセンは花も葉もすっと上に伸びた凛とした姿が美しいものです。

なので作品もそうありたいと思うのですが、結局いつもそれとはかけ離れたいけ方になってしまい、活けるたびに反省しています。

ちなみに昨年ボケと一緒に活けたものもスイセンの立ち姿のかけらもありませんでした😅


ところでスイセンはその清楚な佇まいとともに清廉な香りを持つ花でもあります。

どんな活け方をしようとこの香りを楽しめることは間違いありません\(^o^)/

寒い冬でも咲く縁起の良い花として正月花にもよく使われますが、その上品で爽やかな香りに包まれると、新年を迎えたんだなーと清々しい気分になるところもあり、

そういう意味でもちょっと他とは違う特別な花のような気がしています😊

半端な花材を一度に片づけたいと思った花活け

花活けのために手に入れた花材は、全部無駄なく使って作品に仕上げられることが理想的と思っているのですが、実際はそうそう上手くはいきません。

好きで買ったものでも思ったように使えなくて諦めてしまったり、

またパック束に目当ての花以外のものが入っていると、それらは使わずに終わってしまったり、

などなど、困ったことにわが家にはこうした残念な花が日常的に発生しています。

そこで今回はそんな花材たちをまとめて活けて、少しでも活躍してもらおうと考えました ٩( ‘ω’ )و


トップバッターはストライプの花弁が気に入って購入したスプレーマムです。

写真は2週間ほど前の購入時に撮ったもので、一度花活けに使ったものなのですが、作品が終わった後も原形を保っていて捨てられずにいました。


次の花材は、欲しいと思って買ったけど使う機会がないまま時間が経ってしまったエリンジウムです。

ドライになるので活用の場はまだありますが、生のうちに一度は使わなければと、ちょっと焦りを感じていました。


そして次は見切り品としてかなり悪い状態で売られていたスカシユリ

花弁が傷だらけなのですが、色が綺麗だったし破格の値段だったので買ってしまいました。


最後の花材はこのユリと一緒の束に入っていたスプレーマム2種。

最初のストライプ柄のスプレーマムと違って、どこでも見かけるありふれたタイプです。

ユリ目当てで買ったパック束だったので、私にとっては単なるおまけの花でしかありませんでした。


それぞれ事情があって、手持ち無沙汰な状態で終わりそうだった花たち。

無理矢理だけど、全部合わせて作品にしてみました。

何の思い入れもなかった単色のスプレーマムが、一番生き生きして綺麗だったりして(;^_^A

他の花たちもこの元気なスプレーマムに支えられている気がします。

またユリのつぼみが活けているうちに開いてきたのもラッキーでした。


今回はかなり強引ながら、とりあえず半端だった花を有効利用できました。

だけど、そもそも花は花瓶にそのまま挿しただけでも十分美しくて楽しめるものです。

そう考えると、花が半端に余った、と思う方がおかしいのかもしれない..🤔

活け終わってみてそんなことを感じた今回の花活けでした🌼

赤と白のランで福を呼びたい花活け

前回のボケの花も終わってしまったし、何か明るい花が欲しいと思って商店街の花屋さんへ出かけました。

年明けに花屋さんへ行くと、年末とは大きく様変わりして店内は一気に明るい雰囲気に包まれます。

私は毎年この変化が好きで、まだまだ寒いけどもうすぐ春なんだ✨と気分が上がる場所になっています。


そしていつもの花屋さんにもアネモネラナンキュラスなどの春の花が並んでいました。

ラナンキュラスはこれからどんどん増えるはず。何だかウキウキしてきます🎵


では早速春の花を購入か、と思いきや、買ったのは2種類のランでした。

一つは白のデンファレです。

春の花でも何でもないですね。一年中出回ってます。


もう一つのランは赤いレナンセラ。

恐ろしく長持ちするランで、去年使った時は1か月も持ちこたえました。


嬉しい春の花を目にしながらなぜこの2つを選んだのか、自分でもよく分からないのですが、白のデンファレを見たら無性に欲しくなって購入してしまいました。

レナンセラの方は単にデンファレのお供として選んだだけで、それ以上の理由はなく、

でも結果として紅白のおめでたいアレンジになったみたいです。

赤い枝は昨年11月に使ったサンゴミズキです。

年末の大掃除を端折ったおかげで処分されずに生き残っていました👍


今回使ったデンファレデンドロビウム属のランの一種で、正式名をデンドロビウムファレノプシスと言います。略してデンファレ

花の形がコチョウランファレノプシス)に似ていることからついた名前だそうです。

と言っても私は全くコチョウランを連想しませんでしたが😅

何はともあれ、やっぱりお正月にはランが合うよねー、と活けてみて何だか晴れ晴れとした気分になった私でした\(^o^)/

新年の花活け

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたしますヽ(´∀`☆)ノ


昨年末の慌ただしさの反動で、年明け後は思い切りダラダラと過ごしてしまいました。

完全に気が抜けてしまった感じですが、年末に手が回らなかった正月花もようやく活けることができて、やれやれといったところです。

今回は遅ればせながらそんな正月花を紹介させていただきます。


正月は当然花市場もお休みなので、花材は昨年最後の稽古で使ったものと、年末に少しだけ花屋さんで仕入れたものとを使いました。

稽古花材はしめ飾りにも使用したワカマツと、


庭木でもお馴染みの花木で正月花材としても好まれるボケでした。

たびたび言っていることですが、稽古用の花木だと花付きの良いものはあまり期待できません。

でも今回は悲惨というほど寂しいものではなくて助かりました。


ここに花屋さんで購入したハボタンを加えてみることにしました。

ハボタンは正月用に必ず登場する花材、というか正月限定の花材ではないかと思っています。

庭植えのハボタンは寒い冬の間ずっと楽しめるものですが、切り花については正月をターゲットにした非常に限られた期間だけしか流通しないようです。



以上の花材で今年初めての花活けを行いました。

お正月なのでもっとゴージャスにしても良かったのですが、そもそも花材が揃えられなかったので至ってシンプルなものになりました。

せめてここに水引を足すともっとお正月らしい花活けになったかと思います。(あいにく水引も買い忘れまして^^;)


今回の花活けで一番の懸念はボケが正月まで持つか、ということでした。

というのも一年最後のいけばな稽古は正月用の花を活けるのですが、それが行われるのが毎年クリスマスより前。

持ちが良いと言われているボケの花であっても、それが果たしてどの程度のものなのか心配でした。

でもおかげ様で何とかボケの体裁を保ったまま年を越してくれてホッとしました。

これは幸先良いということかしら。

年明けから何やらきな臭い世界情勢になっていますが、今年が平和な良い年となるよう願うばかりです(*-ω人).。oO

もうすぐお正月ですが出遅れています

今年もあと2日。

なのにこのあいだからバタバタして、まだお正月の花も活けられていません💦

毎年暮れは押せ押せになるので、それを見越して今年は大掃除は頑張らないと決めたのに全然意味なかったです ( ̄◇ ̄;)


何とも情けない状態ですが、それでも何とかしめ飾りだけは作りました。

いわゆる一夜飾りになってしまうのはまずいと思ったもので。

普段それほど縁起とか考えない方なんだけど、何となくこれは気になってしまうんですよね。


しめ飾りのベースとなるしめ縄の部分は出来合いのものを拝借して、そこに稽古で使ったワカマツを付けることにしました。


それから同じく稽古場で入手したゴールドに着色したアレカヤシも。

これはクリスマス花材だったのですが、ゴールドならおめでたいものに何でも使えそうです。


さらにスーパーで葉付きの小さなミカンを見つけたのでそれも追加。


そして正月の縁起もの花材であるナンテンの実も買ってきました。



わざわざ花材を紹介するほどでもなかったけど、しめ飾りの完成です。

ゴールドが上手く写っていません (T_T)

本当は昨日の28日に飾りたかったのですが、全然間に合いませんでした。

29日は「二重苦」ということで縁起が悪いそうなので明日飾ろうと思います。


次の更新は年明けとなります。

今年も皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました(。>ㅅ<。)♡*。

来年も楽しく花活けができたらいいなと思っています。

どうぞ良いお年をお迎えください😊