今回の花材はモクレンです。
年明けから稽古場にも登場していて、ずっと気になっていました。
モクレンにはシモクレンとハクモクレンがありますが、普通モクレンというと花弁の外側が赤紫で内側が白いシモクレン(紫木蓮)を指すことが多いようです。
それにしてもモクレンはもっと綺麗なはず、という声が聞こえてきそう(;^_^A
外で咲いているものに比べると貧弱で、花弁が欠けていたり明らかに傷みが目立ちます。
稽古用の花だからそうなのか? とにかく教室で目にするモクレンの姿は大体こんな感じです。
それでもサクラやウメのような花木とはまた違う趣きで、インパクトがある花によってとても見栄えのする花材であることには違いありません。
このモクレンに今回合わせたのはキバデマリでした。
キバデマリは取り立てて好きという花材でもないのですが、振り返ってみると毎年活けてます。
枝ものでこういうライムグリーンの葉はなかなか無いし、それもこの季節にしかないとなるとやっぱり無視できない存在かな。
ということで今回は草花系の花は無し。2種の枝ものだけで活けました。
モクレンはほとんど矯めがきかないため、自然の枝ぶりを生かして活けるしかありません。
面白い形の枝が来ればラッキーだけど、どういうものが来るか分からないしその時次第です。
一方のキバデマリは結構曲げたりも可能ですが、それは昨年のアレンジでやったので、今年はモクレンに合わせて自然な感じで仕上げました。
庭木でも人気のモクレンが実際に咲くのは4~5月くらい。
でも花材としては1月から出回り始め、自然開花期には逆に市場から姿を消すような流れになっています。
ほとんどの花材は季節先取りで、自然に咲いているときに売り始めたのでは遅いという感覚ですね。
先取りと言えば、ひと月前に活けたユキヤナギも、うちの近辺では最近咲き始めました。
またあの美しいユキヤナギが見られると思うとテンション上がります。
毎年この季節が本当に楽しみo(^o^)o
全体が真っ白の花で覆われたあの美しさを思ったら、切り花のユキヤナギは何とも寂しすぎて...
あ、今日のテーマはモクレンでした。
ユキヤナギの開花が嬉しくて、つい話がそれてしまいました「(。>ω<。)