先日のスイセンやフリージアは春の花であると共に、香りが良いという花でもありました。
両者とも香水に使われるような、上品で甘い香りを放つ花です。
香りという点では、今回の稽古花材も負けてはいません。
それは昨年も一度活けたことのあるウイキョウです。
前にもお話しした通り、ウイキョウはハーブで言うところのフェンネルです。
その香りについてですが、先にスイセンやフリージアの話をしてしまったので、このハーブをご存知の方はちょっと違和感あったかもしれません。
確かに香りの花ではあるけれど、私の印象ではこれは料理の匂いというか、スパイス系の香りで、連想するのはピクルスの瓶詰 (^m^ )
アロマなら分かるけど、ウイキョウの香りがメインの香水ってちょっと考えられないような? 意外と魅力的な香りになるのかなー。
さてそんなウイキョウに稽古ではカスミソウを合わせました。
稽古場には個性的な器が沢山あるので、花材が少なくても器に助けられる場合が多々ありますが、家ではそうはいきません。
なのでカスミソウのほかにも何か欲しいなと思っていたところ、花屋さんで水色のニゲラと紫のスカビオーサを見かけました。
2つとも優しげな雰囲気で大好きな花です。
どちらも花色は他にピンク系などもあるのですが、花屋さんによると人気があるのはやはりブルー系だとか。
うまく合わせられるかなーと思いつつも、とりあえず活けてみました。
なんか普通のアレンジです (´・ω・`)
ニゲラとスカビオーサは好きな花だけにもっと違う活け方があったはず、というのが正直なところ。
今度活ける時にはもう少しうまく使えるようにしたいものです。
昨年ウイキョウを活けた時は花材の状態が最初から最悪で、結局水が揚がらず花がうなだれたままでの花活けになりました。
それに対して今回はとても新鮮で、花もこれから開こうという生き生きとしたものでした。
なのにこのアレンジは稽古から5日ほど経って活けたもの。
ちょうど急いで対処しなければならないことがあって、花活けする時間が取れませんでした😥
最初がつぼみだったおかげでそれほど悲惨なことにはならずに済みましたが、なかなかタイミング的にうまくいかないものです。
なおウイキョウは、ハーブでは葉や種子を使うのに対し、花活けでは逆に葉を除いた花だけの状態で使います。
以前使ったレースフラワーの花を黄色にしたような感じで、今回は使いませんでしたが茎の形にも表情があって面白い素材です。
ただ独特な香りは結構強いし、また花粉も落ちるので、飾る場所には気を付けた方が良いですね。