10月に入ったということで、気が付いたら今年もあと3か月を切っていました。
毎年この時期になると思うことですが...1年はあっという間!
街中でハロウィーンものが出てくると、早くも追い立てられるような何かざわざわした気分になってきます。
そんな折、稽古場の花材の中にクジャクヒバを見つけました。
ヒバはヒノキ科の常緑針葉樹で、生垣や庭木でもよく見かける樹木です。
花活けでも使われることが多く、○○ヒバと名の付くものはいくつかあるのですが、その中で花材として一番ポピュラーなのがこのクジャクヒバです。
一般的にはクリスマスリースに使う枝として周知されているかもしれません。
実際、クリスマス時期になると一斉に店頭に並ぶようになります。
本当は一年中入手可能で、活けようと思えばいつでも活けられる花材なのですが、私もヒバというとどうしてもクリスマスを連想してしまうところがありますね。
なので稽古場で見つけた時は、もうクリスマスか!なんて思ってしまいました(^ω^`)
さてそんなクジャクヒバですが、枝が柔らかくて曲げ易く、細かな枝に葉が密集しているのでボリュームがあります。
そうなるとついつい丸めてみたくなる。
その結果、こんな形になりました。
50cm程度の短い枝を4本入れただけなのですが、結構な存在感です。
かなりどっしりした感じなので、これに合わせる花となると、どう見ても繊細な花では不釣合い。
考えた結果、この土台に負けない花、ということで今回はオリエンタルリリーを選びました。
一本でもゴージャス (≧∀≦)
これはカサブランカだと私は思ったのですが、店頭にはオリエンタルリリーと表記されていました。
そもそもカサブランカはユリの中のオリエンタル・ハイブリッドという園芸品種のうちの一つなので、オリエンタルリリーであることは間違いないです。
ただ同じオリエンタル系にカサブランカによく似たシベリアというものもあるので、もしかしたらそちらなのかもしれません。
いずれにしろ、今回のユリはカサブランカ同様の強烈な香りを放っていました。
良い香りではあるのですが、強すぎてとにかく私は苦手 乂(>◇< )
言ってみれば、狭い電車の中で香水のきつい人と隣り合わせになったような辛さがあります。
まさか私が自ら進んでこのユリを買い求める日が来るとは思いもせず、これをわざわざ家の中に持ち込むなんてありえないはずだったんですけどねー。
あっ、スミマセン。ちょっと言い過ぎました?
人気の花をけなして、いま多くの人を敵に回したような..(‐∀‐;;
何はともあれ、この花材を使って活けてみたのがこちら。
なんだかんだ言ってもクジャクヒバに負けずにしっかり主張する花たちだったので、アレンジとしてはうまく収まったかなという気がします。
たまにはこんなボリュームたっぷりで、ちゃんと花を活けました!っていう感じのものも楽しいな、と思った花活けでした。