気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

資源ごみに出す前に花を入れてみました

前回のガラスの器に入れたシャクヤクの花弁が思いのほか好評で、ちょっとビックリしています。

ほとんど器に放り込んだだけのものだったので、正直公開するのもどうかと思っていました。

でも捨てるには惜しいほど綺麗な花弁だったことをどうしてもお知らせしたくて、写真をアップすることに。

どうやらその美しさは伝わったようですね。 良かったー \(^o^)/

ダメ元でやったことだっただけに、なおさら嬉しいです。


さて、そうして心ゆくまでシャクヤクを楽しんだ後、次の稽古花材がやってきました。

昨年も活けたことのある青い実のサンキライです。

ですが今回のサンキライ、どの器に活けようかと色々試してみたものの、どれもしっくりせず困ってしまいました。

何度も言うように手持ちの器が少なくバリエーションに乏しいので、どう活けても同じようなイメージになってしまったり、面白みに欠けるような気がすることがしばしばあります。

これはまた袋小路に入りそう、と嫌な予感がしたところで一旦やめにしました。

こんなときは掃除でもして気分一新しましょうかねー♪

と、せっせと片付けに励んでいたところ、ふと目に入ったのがスープの空き缶。

資源ごみに出そうとしていたものでしたが、これって水を入れられるんだから花器代わりになるよね、と思い立ち、

トライしてみたのがこちら。

お馴染みのキャンベルスープの缶に活けました。
片方の缶は白にペイントしてあります。

今回の花材の量からすると大きさ的にはちょうど良かったかなーという気はしますが。


一緒に入っている花はトルコキキョウです。

偶然にも昨年と同じ花材の組み合わせになってしまいました。

今回のトルコキキョウは一般的なものに比べて一回り花が小さく、色はシックなローズ系。

トルコキキョウも昔はそんなに種類が無くて単一なイメージでしたが、どんどん品種改良が進んで、今は咲き方も色も非常に増え、多種多様な花になっています。

ちなみにトルコキキョウは北米原産のリンドウ科の植物で、国名のトルコとも花のキキョウとも全く関係ありません。

日本に輸入されたときにこの名前がついたようですが(つまり和名です)、どうしてこんな名前になったのか、花の形がトルコ人のターバンに似ていたからとか諸説あるものの、本当のところははっきりしないそうです。


今回のアレンジに関して言うと、サンキライの実が去年のものに比べても圧倒的に少なかったのがネックになっていました。

私はサンキライの青い実がことのほか好きなので、肝心の実に期待できないのはかなり辛い...

そこで少ない実を何とか生かせないかと、そこにこだわり過ぎて行き詰ってしまいました。

でも考えてみればサンキライの魅力は実だけではありません。

葉と枝も個性的で、特に枝はカクカクと折れ曲がった線に面白さがあります。

一旦休憩を入れてみたところで、ようやく実から枝に目が行くようになり、空き缶の助けも借りてこのようなアレンジに落ち着きました。

行き詰ってしまう時ってやっぱり一つの方向しか見えていないんですね。

もっと頭を柔軟にしないと引き出しも増えないし (-ω-;)

しょっちゅうそんな反省をしているのですが、なかなかうまくはいきません。


なお今回使った空き缶はこの後直ちに資源ごみに出しました。

そこは全くこだわりなく(⌒▽⌒)