気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

どこまでも繋げられるアレンジ

前回のアレンジは使った花材自体がしっかりした形を持っていたので、比較的小さな作品でもまあまあインパクトのあるものになったかと思います。

自然の枝ぶりをそのまま生かすのに適した花材でしたが、今回はそれとはだいぶ趣の違う花材選びとなりました。

アレンジの主役は、これまでにもしばしば登場しているアイビーです。

元々うちのベランダにはアイビーがあるのですが、それとは別に、昨年作品作りのために切り葉を花屋さんで購入しました。

それらは作品使用後も処分せずに、自宅でもあらためて花活けに使ったりしています。

さらにその後も花瓶に入れたままにしておいたところ、当然のことながら根が出てきました。

いずれ捨てようと思っていたのに、根が出てきたので捨てづらい..(-ω-;)

私にはありがちなパターンです。

でも数十本という結構な数だったので、さすがにそうも言っていられません。

一部はベランダの古いアイビーと入れ替えることにして、ようやく残りは処分することに決めました。


ということで、今回はその処分組のアイビーを使った花活けです。

入っている花は、白とピンクのツートンカラーのスプレーカーネーションとブルーのデルフィニウムです。

デルフィニウムは一本の茎にライン状に多数の花が並ぶタイプと、茎が分岐したスプレータイプのものがあります。

ラインタイプのものは以前にも活けました。

そして今回使ったのはスプレータイプの方。

ラインタイプより繊細で爽やかな印象の花です。


ブログにアップしておきながらこんなことを言うのは何ですが、出来上がったアレンジを見て、今度こそこれはボツかなーと思いました。

アイビーの細い茎1本でそれぞれ形作っているので花活けとしては弱いし、そのせいかアイビーに残り物感が漂っている気がしてよろしくないんじゃないかと。

でもこのアレンジのフォルム自体は自分としては結構好き ♪

なので、思い切ってアップしてみました ٩( 'ω' )و


さて、今回のアレンジは2つの器をアイビーで繋いだ感じにしましたが、器を増やしていけばどこまでも繋いでいくことができます。

横並びに繋いでいく形のほかに、器を円形に並べてエンドレスなアレンジにしても良いかもですね。

またアイビーは茎がしなるので丸い形にしてみましたが、茎や枝によっては三角や四角などを作ってみても面白いと思います。


今回は花活けというより子供のお絵かきのようなアレンジになりました。

正統派のいけばなが好きな方からしたら、何だこれ?というものかもしれません。

もちろん私も芸術的な緊張感のある花活けに強く惹かれるのですが、一方でこういうお遊び的なものも楽しくて好きです。

時にはお気楽な花活けで遊んでみるのも、ストレス解消になっていいですしね。


ちなみにお気楽といえども、今回の作品ではアイビーの葉の処理にそこそこ悩みました。

茎の線を強調するにはある程度葉を取る必要がありますが、どこまで取るか残すかがなかなか迷いどころ。

結局、結論は出ないまま終わりにしました。