気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

次にやってきた花材は?

前回の花材の整理を行っている最中に、次の稽古日を迎えてしまいました。

一つ片付けたらすぐ次の花材が来てしまうという、いつものパターンです。

正直言うとブログを始める前までは、こういう困った状況はありませんでした。

何しろしょっちゅう稽古をサボっていたし、続けて稽古に出ていた時もそんなに真面目に家で活け直すことが無かったので。

いままで何とゆるかったことか~ ^o^

でもまあ、いまの状態はいやでも勉強になるし、自分に活を入れるにはちょうど良かったのかもしれません。


で、今回の稽古で使った花材はというと、春先に黄金色の新芽を出すキバデマリ(黄葉手鞠)でした。

バラ科テマリシモツケ属の落葉樹で、キンバ(金葉)デマリ、キンバコデマリなどとも呼ばれます。

名前にある「テマリ」は白い手鞠状の花が咲くためですが、いま満開の時を迎えているコデマリとは別種です。

キバデマリは北アメリカ原産で、アメリカテマリシモツケのルテウスという園芸品種。

一方コデマリは、バラ科シモツケ属の中国原産の落葉低木です。


キバデマリは春になると必ず登場する季節ものの定番花材です。

たぶん私も毎年のように活けていますね。

そして今年はどうしようかと考えて、薄紫のスイートピーと合わせてみました。

キバデマリの枝は何も手を加えないと硬そうで、ぶっきらぼうな感じに見えるのですが、実は以前使ったサンシュユと同じく矯めがきいて、結構こちらの言うことを聞いてくれる枝ものです。

となると、ついついたくさん曲げたくなってしまうんですねー。

でもヤナギのように柔らかくて丸めたりできるものとは違うので、あんまり無理に曲げるとバキッといってしまいます 「(≧ロ≦)

ただそんなことになってしまっても諦めるのはまだ早い!

枝を折り切らずに半分でもつながっている状態であれば、ちゃんと水は上がって、折れた先の枝もダメになりません。

ここが矯めのきく枝の凄いところ w(゚o゚)w

デザインによってはわざと折って活ける場合もあり、それは折り矯めという手法なのですが、サクラの枝なんかも折り矯めして活けることができます。

とは言っても、思い切り折ってしまってグラグラになっている枝はさすがに無理なのでご注意あれ。


振り返ってみると毎年キバデマリを活けて、毎年同じような活け方をしているような気がしてきました。

キバデマリに限ってのことではなく、花活け全体が花材選びも含めて、ともすると似たような流れにのってしまいがちです。

自分ではいろいろ違うことをやっているつもりでも、案外イメージは変わっていないのかも。

何とか変えていきたいところです。