前回のアオモジとサイネリアが全部使いきれなかったので、余った分でもう一つ作品を作ることにしました。
それに稽古で使ったクロメヤナギも追加。
クロメヤナギは枝の色が赤く花芽が黒いヤナギですが、初めのうちは黒というより赤っぽい色の花芽で、開花が近づくにつれ黒くなります。
写真の左下のあたりに、黒でも赤でもないちょっと黄色っぽい芽があるのが分かるでしょうか?
これは花が咲いた状態です。
家に持ち帰ってから2,3日して咲いたのですが、最初は花が咲いたということが分からず、大きな毛虫が現れたのかと思ってギョッとしてしまいました ( ̄▽ ̄;)
こうして写真に撮ると、枝と花芽の対比も綺麗で良さそうに見えますね。
でも写真には写っていない部分で枝がところどころ剥げていて、すごくみすぼらしい印象になっています(はがれた枝の写真撮るの忘れました)。
それはその枝が不良品だったというわけではなく、どうやらこのヤナギの持つ特徴の一つみたい。
稽古で活けている最中にも皮がペリッとはがれたりして、大丈夫なのか?という感じでした。
花芽の色にこだわりが無く、単にポコポコした花芽のヤナギが欲しいということなら、私だったら、アカメヤナギ(ネコヤナギ)を選ぶかなー。
クロメヤナギの良さがまだ分かっていないのかも。
ごめんね、クロメヤナギ ヾ(^-^;)
とはいえ、やっぱり花材は大事にちゃんと使い切らないとね。
で、仕上げた作品がこちら。
先程お話した、皮がはがれた枝が少しだけ混じっています。
長く伸びた3本の枝の交差した先で、一番左にある部分です。
拡大しないと全然わからないと思いますが。
ところでこのアレンジ、実は仕上がりのチェックを何もしないままの状態で、直したいところ満載の作品です。
普通はざっと仕上げたあとに眺めてみて、おかしいと思うところを何度も手直しして、時には大幅に形が変わることもあるのですが、今回はそういうことは一切せず、さっさと片付けてしまいました。
なぜそんなことになったかというと、
アオモジの花粉が凄かったんです!
活けている最中、やけにクシャミが出るなー、とふと下を見たら、黄色の粉がテーブル一面に広がっていました。
そういえば以前教室で、ミモザアカシアを活けていてクシャミが止まらなくなった人がいたっけ。
花活けで花粉症が悪化したという話も聞いたことがあります。
あぶない、あぶない (>_<)
よって今回の花は即撤去!
エコも貧乏性も無かったですね。即断即決、でした。
というわけで、花粉症の人は花が咲いたアオモジを活けるのは避けた方が無難です。
ただ花粉のことは抜きにしても、私個人の感想としては、アオモジはつぼみの方が花材として良いように思いました。
他の花材と合わせた時に、つぼみの方が作品にメリハリが出るというか、表現が明確になるような気がします。 ※あくまで個人の感想です。
まあ咲いた花も可愛いし、活け方にもよるし、好みの問題もあるので、どちらが良いとも言えませんが。
今度稽古でアオモジを使うことがあったら、その時は家に飾るアレンジもつぼみの状態で仕上げたいと思います。