いまの時期、いたるところで白い花を咲かせているドクダミを見かけます。
ドクダミは薬草として有名ですが、日当たりの悪いジメッとした塀ぎわや道路脇にも生えて いるという姿は、どう見ても雑草そのもの。
しかも葉の臭いが強烈なので、できれば触りたくないと思う人も多いのではないでしょうか?
でもよく見ると、純白の花がなかなか美しく、清楚な感じすらあります。
これで臭いさえクリアできれば、こんもりと花瓶に活けても良さそうな。
ところで、ドクダミの花に見える白い部分は花弁ではなく、総苞片と言って、葉の一種だそうです。
その総苞片の中心にある棒状の黄色い部分は、小さい花が集合してできていて、その小さな花には花弁もガクもないとのこと。
白い花弁とばかり思っていましたが、色んな形態があるものですね。
実家の庭にもドクダミが大量にあったので、少しもらってきました。
楚々とした雰囲気があるので、手を加えずにそのまま1,2輪を活けるのが定石かもしれませんが、あえて白い花を集めて活けてみました。
少しでも暗いイメージを払拭できるように、可愛らしくしてみたつもり。
それにしても、ドクダミ、という名称はどうにかならないのでしょうか。
日陰に繁殖したり、臭いが強烈だったり、ただでさえマイナスのイメージがあるのに、名前がこれでは、いかにもワルそうな感じがします。
せめて毒の字は外した名前にしてあげたいと思うのですが。