ソメイヨシノの花が終わって半月ほど経つと、八重桜が見ごろになりますね。
うちの稽古場にも4月に入ってから、八重桜がお目見えしました。
ソメイヨシノの時は皆であんなに大騒ぎして花見をするのに、八重桜があまり話題に上らないのはなんだかなー、と個人的に思っています。
満開時のソメイヨシノはもちろん美しくて好きですが、八重桜にはそれとは違う大きな魅力を感じていて、特に花材として部屋に飾るとなると、私は絶対、八重桜。
フワフワした八重の花弁といい、その花たちが舞妓さんの花かんざしのように丸く固まってついている姿といい、可愛さ満開です。
さらには、ボリュームのある花の固まりが枝の先端についていることで、非常にインパクトがあり、枝の線もすっきり見えて、一枝あるだけで様になるのも魅力的。
とても活けやすくて、ありがたーい花材で、私の中では好きな花材のベスト3に確実に入ります。(あとの2つは何だっけ?)
思い切り「和」の雰囲気で、いけばならしく活けてみました。
八重桜とはもちろん品種の名前ではなく、八重咲きの桜の総称ですが、「今回の桜は何桜ですか?」とお花屋さんに聞いたところ、「八重桜ということしかわからない」との返事。
他の桜は、彼岸桜、河津桜など、品種を明記して売っているのに、八重桜は、そういう扱いではないってこと?