気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

どのくらい持つの?と聞かれた花

前回ボケに合わせてスイセンを活けましたが、稽古の時にボケと一緒に使ったのは全く別の花でした。

それは緋色のランのレナンセラです。

オンシジウムデンファレなどのランと同じくお手頃価格で手に入り、花屋さんだけでなくスーパーのパック束でもよく見かけます。

花色は他にオレンジや黄色がありますが、一番ポピュラーなのはこの写真のタイプ。

こういっては何ですけど、一般的に出回っているレナンセラは、コチョウランやカトレアのようなお高いランと違ってあまりにもありきたりなので、どうもありがたみを感じません(あくまで個人の感想です^^;)。

でも鮮やかな花が沢山つくおかげで、1本あるだけでも十分効果が期待できる花ではありますね。


このレナンセラに合わせる花材として、ボケはもう役に立たないし、新たに何か手に入れなければと思って、デンファレとストックを購入しました。

デンファレはレナンセラ以上によく目にするランです。

デンファレは赤紫(濃いピンク)のものがよく出ていて、よくタイ料理とかに添えられたりもするので、ご存知の方も多いはず。


もう一つのストックはたぶん誰でも知っている昔からある花。

10月~4月頃まで出回る花です。


そしてこれらの花材を合わせて、赤+紫系のアレンジにしてみました。

同じ赤い色つながりで、何と昨年末使ったレッドウィローも登場。

例によってなかなか捨てられなくて、ここに来てやっと使い切りました。
あー、スッキリした\(^o^)/


レナンセラは活けると案外オシャレですね。

ありきたりなんて言って申し訳なかったですヾ(^-^;)

さらに言うと、正直ストックにはそんなに期待していなかったのですが、こうしてみると薄紫の花がなかなか良い感じではありませんか。

自分の好きな花色だからそう思うのかな?


ところで今回のレナンセラ、このアレンジを仕上げた時はすでに購入から10日経っていました。信じられない持久力!

総じてランの花は長持ちします。

それで思い出したのが以前友人から「ランってどのくらい持つものなの?」と質問されたこと。

誰かにプレゼントでもするつもりなのかと思ったらそうではなくて、お葬式でもらったランの切り花が1か月たっても衰えないので驚いているという話でした。

もらったのはどうやらデンファレだったようですが、友人が言うには「もらった場所が場所だけにいつまでも枯れないのはなんだか気味が悪い」とのことで。

確かにそういうシチュエーションだと分からないでもないですね。

そんなことがなくてもランの花を気持ち悪いという人もいるし、実際私も美しいというより不気味だなと思うランが多々あります。

だけど普通だったら花持ちが良いと喜ばれるのに、枯れなくて怖いと言われてしまうランも随分気の毒なような...(;^△^)

初稽古に行ってまいりました

日々寒さが増してきました。

暑いのも嫌だけど、寒いのはもっと嫌 ( >ω< )

できれば外に出たくない、布団からも出たくない、と願ってやまない今日この頃です。


そんな思いを抱えながら、本年最初のいけばなの稽古に行ってきました。

寒さのピークはこれからですが、年が明けると花材はだいぶ春めいてきます。

その中から今回私はボケを選びました。

稽古でだいぶ手を入れてしまった関係上、全体を写せませんでした。

ボケは赤やピンク、オレンジなどの花色もありますが、今回は白い花です。

白いうえに花が小さく、花数も少ないので近くに寄っても全く花が目立ちません。

稽古用の花なので花数が少ない枝が来るのはありがちなことなんだけど、もう少し何とかならないものかと私は言いたい (≧ヘ≦)


そしてこの寂しいボケにはスイセンを合わせました。

実は教室でボケと一緒に購入した花はスイセンではありませんでした。

でも稽古仲間でスイセンを活けていた人が多く、おかげで家に帰ってから自分もスイセンが活けたい!という思いがふつふつと湧き上がってきて、急遽花屋さんに出向いた次第です。

普通スイセンというと、白い花弁に副花冠と呼ばれる黄色の花弁が中心につく二ホンズイセンが花材として多く出回りますが、今回のスイセンは黄色とオレンジの花弁のキブサ(黄房)スイセンと呼ばれるものです。

本当は二ホンズイセンが欲しかったんですけどね。無かったので仕方ないです。


この2つの花材を使ってこんなものに仕上げました。

ボケはほとんど花の所在が分からないので、完全に枝の線としての役割のみになっています。

またキブサスイセンには二ホンズイセンの白と黄色のようなメリハリが無いので、前回使ったホワイトレースフラワーを足して変化を出してみました。

と言っても、レースフラワーもまたあんまり存在感無いですね。残念 T_T

スイセンの活け方について言うと、スイセン本来の美しさを生かすならこれは無いだろうって思う人が多いかもしれません。

活け終わってから私もちょっと反省しました。今後の課題にしたいと思います。


さて今回使ったボケは私の好きな花木の一つです。

でもここ数年、これを活けることを意識的に避けてきました。

というのも、稽古で使ったボケに虫が湧くというゾッとする体験が過去にあったからです💦

こどもの頃、庭にもボケが植わっていたけど、そんなに虫がついたっけ?

ボケを育てている方たち、虫対策に苦労されているんでしょうか。

とにかく購入した花材が虫だらけになるというおぞましい経験は後にも先にもこの時だけだったので、今回は慎重に花の中を覗き込んで恐る恐る手に取ることになりました。

今のところセーフですけど、油断は禁物。

前だって活けてるときにそんな兆しは全く無かったし、いつまたあの恐怖を味わうか分かったものではありませんからね (; ̄ー ̄川

今年最初の花活け

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします(@^^@)/


年明けからすっかりのんびりしてしまいました。

今年は明日が仕事始めという人も多いと思いますが、いけばな教室の方も今週から本年のレッスンが始まります。

年末最後の稽古から3週間空いて、こちらもだいぶゆっくりさせてもらいました。

おかげさまで年末に活けた正月花は一向に衰える気配もなく、なんだったら初稽古までこのまま同じ花だけでいいかな、なんて思っていましたが...

さすがにちょっと飽きてきた (ノ_-;)

というわけで、ようやく重い腰を上げて今年最初の花活けをすることにしました。


年末の片付けで家の花材はかなりスッキリしたものの、正月花用に用意した分はまだ残っていたので、これを活用できそうです。

でも新年早々、前回と全く同じ花材というのもいかがなものか?

そこで花屋さんに調達しに行くことにしました。

調達と言っても行った先は近所の花屋さん。(花を求めて遠出はしない主義)

いつも一番お世話になっている花屋さんは、年末に残ったと思われる花を年始に半額で売るのが恒例となっています。

残り物なので選択肢も少ないし、多少弱り気味の花もあったりしますが、何せ半額ですからね。

まあまあいけそうなところをパパッと買ってきました。

全部で5種類、右からポピー(左上の2つも)、スプレーピンポンマム、ホワイトレースフラワー、フリージア、チューリップです。

ポピーは一束に8本入っていたのですが、買った時に咲いていたのは2つだけ、残りはつぼみで色が分からない状態でした。

でもポピーは開くのが早く、翌日にはさらに4輪咲いてくれました。

これらの花に正月花で使った金銀ヤナギを合わせて、どうにかアレンジが完了。

ポピーはもう少し色のバリエーションがあるかと期待していましたが、結局似たような色ばかりでした。

でも正月花に花ものを一切使っていなかったので、久々に華やかで、思った以上に明るいお正月になったかなー😄


今年は元号も変わるし、いつにも増して新しい年を迎えた気がします。

果たしてどんな年になるでしょうか。

とにかくまずは世界が平和で穏やかな年であってほしい🙏

平凡ではありますが、私も無事花活けを続けられたらいいなと思っています。

正月花が完成しました

今年もいよいよ押し詰まってまいりました。

着々と正月の準備をされている方も多いでしょうが、私は例年通り、大幅に後れを取っています💦

それでも年賀状はクリアしたのでまだましな方かなー。

これからぼちぼち大掃除に取り掛かろうかと思います。


そんな中、正月向けの花活けの方は無事完了しました。

実は先週、今年最後のいけばなの稽古が終わって、その時のテーマが正月花でした。

つまりクリスマス前にもう正月に使える花材を購入していて、それらがずっと出番を待っていたのです。

稽古で使った花材はいたってシンプル。ウインターベリーとシダレヤナギでした。

ウインターベリーは鮮やかな赤い実が目を引く、とても見栄えのする実もの花材です。

ぽろぽろ実が落ちてちょっと寂しくなってます。購入時はもっと実が付いていました。

正月に使う赤い実というとナンテンやセンリョウが代表的で、ウインターベリーはクリスマス向きという認識かもしれませんが、正月に使っても別に違和感はありません。


もう一つのシダレヤナギについては自宅用にもう少し華やかなものが欲しいと思い、新たに金銀のヤナギを買いに行きました。

サイズ的に全体がとらえきれず、何も手を加えないとあちこち暴れて写しにくいです。


赤い実と金銀ヤナギが揃ったところで、何か肝心のものが欠けていませんか?

正月と言えばマツ!

ということで、これにワカマツも加えて、晴れて正月花が出来上がりました。

色としてはクリスマスカラーと同じなのに、マツが入るとお正月です🎍

活ける前のワカマツの写真を撮りそこねましたが、ワカマツは枝がまっすぐ上を向いて伸びているので縁起がいいとされ、花屋さんの店頭に最も多く並ぶマツです。

門扉につける正月飾りや門松に使われたりするのでお馴染みのマツだと思います。

なおマツの結びの部分は水引ではなく金銀ヤナギにしました。


正月なので本当はもっといけばならしい感じの作品にするつもりでしたが、結局当初目指していたところとはかけ離れたものになってしまいました。

特にヤナギの扱いかた。

ヤナギは柔らかいので色々な形に加工が可能ではありますが、私が一番好きなのは細い枝がゆらゆら揺れて枝垂れている本来の姿です。

でも狭い我が家ではそんな優雅な姿を飾れるスペースがなく、いくつか試した結果、この形に落ち着くことになりました。


同じ花材で正月飾りも作っています。

中心の輪になっているのは稽古で使ったシダレヤナギです。

長いままのシダレヤナギはそのまま残っているので、年明けにでもゆっくり活けようかと思っています。


今年のブログは今回で最後と致します。

当ブログにご訪問下さった皆様、大変お世話になりました。

今年一年ブログを継続できたのも皆様のおかげ。感謝申し上げます(≧∀≦人)

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

それでは良いお年をお迎えください (゚▽゚)゚▽゚)ノ

花材も在庫一掃したい

前回のリースを作ることで、余っていた花材を有効利用することができました。

でもそこで使ったのはほんの一部。

レッドウィローユーカリも本当はまだまだ残っていて、家の中を占領したままになっています。

レッドウィローは細いからまだいいとして、ユーカリの方はとにかくかさばって大変。

なのに貧乏性が災いして、なかなか捨てられません。


余っていた花材と言えば、過去に使ったコブシの枝もまだ残っています。

もともとは今年の1月の稽古で使ったもので、枝の形が面白いので、いずれ何かに使えるのではないかと思って取っておいたものです。

邪魔、という点ではユーカリの比ではなく、これこそずっと置き場所に悩まされてきました。

何とかしなくてはと思ってハロウィンの時に少し使ってみたりはしましたが、在庫が多すぎてほとんど解決には至らず。

しかしいよいよ今年も終わりという時を迎え、果たしてこのまま年を越していいのか?と強く反省しました。

ここは思い切って在庫一掃を!p(・∩・)q


ということで、いつものように、捨てる前の最後の花活けです。

コブシの枝は白くペイントしました。

トナカイの角を意識してみたのですが、どうでしょう?

ボール状のグリーンは前回のリースで使ったヒムロスギです。

これも稽古花材の半分ほどが残っていたので、丸くギュッとまとめて、めでたく全部使い切りました。

ポイントとなっている赤は先日の鉢花のポインセチアです。

結構切り花として使ってしまったので、肝心の鉢の方はもう見る影もありません。お役目ご苦労様、といったところでしょうか。

あとは着色したマツカサやワタカラなどのオーナメントたち。

これは毎年活躍するものなので、在庫一掃の対象ではないですね。


年末になると「今年の○○は今年のうちに」という言葉をよく聞きますが、何か大きな区切りが無いと家の中もなかなか片づけられません。

最初に話したユーカリですが、水につけておいても一部ドライになってきました。

ドライになったユーカリをリースに使ったりする人もいるけど、元来マメじゃない私にはそんな素敵なことができるわけもなく^^;

なのでユーカリも今年中に処分しようと思います。

だけどレッドウィローについては断捨離とはいかなさそうな予感。

レッドウィローについて「水引みたい」という感想を寄せて下さった方たちがいらっしゃいましたが、レッドウィローは長持ちするし、あわよくば正月にも使えるよね、というエコ精神(笑)が頭をもたげています。

結局すべての花材を断捨離とはいかないようで..

まあ、エコと断捨離は繋がっていると言うし、いいのかな\(^o^)/

残りもの花材も寄せ集めてクリスマスリースを作ってみました

先日のアカヅルを土台にして、遅ればせながらクリスマスリースを作ってみました。

ベースとなるグリーンには今回の稽古で購入したヒムロスギを使用。

クリスマス時期に俄然出番の多くなる花材の一つです。

毎年12月に入ると、教室でもクリスマス関連の花材が登場するようになります。

なので大きな声では言えませんが、12月の稽古はそれを当てにして行っているところがあります。

おかげさまで今回はヒムロスギを手に入れることができました^_~


このヒムロスギのほかに、前回のユーカリとレッドウィロー、そしてその前に使ったハンノキの実もリースに入れ込むことにしました。

完全にありあわせの花材ですけど、一応完成。

もともと家にあったシルバーのメタセコイアと白く着色したマツカサも入ってます。

ハンノキの実、目を凝らさないと分からないかも^^;

本当はベースにもっと色んなグリーンを使って変化を出したかったのですが、教室でリースに使えそうなものが他になく、かといってわざわざ花屋さんに買いに行くほどのやる気も無いので(困ったもんだ)、ヒムロスギだけで妥協しました。

いい加減な作りだけど残りものの花材でも何とかなるものねー

と思っているのは私だけ?


今回は思ったほど教室にクリスマス花材が無くてだいぶ当てが外れたのですが、それでもそこにあったのがモミノキでなくて幸いでした。

本当はモミノキが一番クリスマスらしくてテンション上がるものだとは思うし、人気のある花材であることは確かです。

でも前に活けたコウヤマキと同じく、モミノキもヤニが凄く手に付くんですよね。

それに葉がとげとげして痛くて、手袋でもしないとやってられません。

マツ科の植物だから致し方ないのですが...と思ったら、お正月はマツが待ってました!

クリスマスはうまく切り抜けたけど、正月のマツは欠かせませんからね。

結局ベタベタとイタイタは避けられないようで(‐∀‐;;

クリスマスの花といえばポインセチア

いよいよクリスマスが近づいてきました。

私は特にこれといったイベントがあるわけでもないのですが、美しいイルミネーションを眺めているだけで何か特別な気分になります o(^-^)o

花屋さんの店先にも数々のリースが並んでいて、それを見て回るのも楽しみの一つ。

どんなリースが飾られているかでその店のセンスが問われるところでもあります。


さてクリスマス時期に登場する花、といえばやはりポインセチア

今はどこの店でもポインセチアの鉢植えであふれています。

色も定番の赤のほかに、薄いピンクや黄緑系、斑入りのものなど結構バリエーションがあって、それぞれに美しいです。

私は何度も言うように園芸下手なので、今までポインセチアの鉢植えを買おうと思ったことはありませんでした。

だけど今回これでもか!というほど鉢が並んでいるのを見ているうちに、無性に欲しくなってとうとう買ってしまいました。

好みとしては淡いピンクか白だったのですが、やっぱり基本は赤でしょう、ということでオーソドックスな赤を購入。

それほど大きくない鉢花ながら、しっかりとした赤でなかなか立派です。


で、買ったはいいけど、このポインセチアはそのまま部屋に飾るだけ?

と思ったところで、ちょうど稽古で使ったユーカリとレッドウィローが目に入り、それと合わせて活けたらどうかと考えました。

ユーカリは以前にも登場しましたが、これもクリスマスによく使われる花材です。


レッドウィローは日本語で言うと赤柳。

染めたように鮮やかな赤い柳です。

前回のアカヅルと同じく一本の長さが2m近くあって、とても全体を写せませんでした。


そしてこの3つを合わせてみたら、こんなアレンジになりました。

ポインセチアが入るだけで一気にクリスマス🎄

これに銀の柳をたらしたり、オーナメントを付けたりなどしたら、一層クリスマスらしくなりそうです。


レッドウィローは特にクリスマスとは関係無いと思いますが、赤い色がクリスマスや正月の演出に一役買うのは間違いないところ。

ただ枝がとても細く、思ったより印象が弱くなったりするので、私は見せ方に苦労することが過去多かったです。


ところでポインセチアは主に鉢花として売られていて、切り花としての流通量はあまり多くはありません。

収穫した後の品質低下が早いため、という話を聞いたことがあります。

近年では品種改良が進んで切り花向きのポインセチアも増えているそうですが、地元の小さな花屋さんでは残念ながら見かけませんでした。

そういえば教室で先生がポインセチアを活けた時も、鉢花から切り取っていたのを思い出しました。

今回はたまたま思いついて挑戦したことでしたが、その場で切り取って使うなら鉢花のポインセチアも結構いけるんだと分かって良かったです。

思わぬ収穫! 勉強になりました d(⌒o⌒)b