気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

落ちた花弁にも頑張ってもらう

しつこく、芍薬の続きです。

大輪の芍薬5本分の花弁が全部落ちたら、どうなるか。

見事な花のじゅうたん! 綺麗 !!

ではあるけれど・・・どうするの、これ?

薔薇のようにしっかりとした花弁と違って、芍薬のひらひらした花弁はどう見てもすぐにへたりそう。
というか、落ちた時点でかなりへたっているし。

うちでは滅多に見られない美しい光景ではありましたが、早々に諦めることにして、ゴミ箱行きの前にちょっと遊んでみました。

未練がましく引っ張って、何とかさらに2日ほど鑑賞できました。

あまりに短い花の命でしたが、一時的にせよ、家中が華やかになったので、まあ良しとしますか。

花が散る前にもう一品

前回の残りの芍薬が散る前に、続けてもう一つ仕上げてみました。

これは前回と同じ日に活けたものなのですが、ちょっと急いで活けた感が出てますね。

でも急いで正解でした。
翌日早くも花弁が落ち始め、さらにその次の日に、見事に全滅。

結局、綺麗に咲いた状態としては2日しか持ちませんでした。

花持ちはしなくても、安くたくさん買えるのが良いか、高くて本数買えなくても長く楽しめるのが良いか。

さあ、どっち?

開き切った芍薬は何日持つ?

先日行ったお稽古で、ボリュームたっぷりの芍薬の束がありました。

基本的にいけばなの教室は枝物が主役のため、フラワーデザインの教室に比べると草花類は種類が少なく、並んでいる花自体もだいぶ趣が違うので、華やかさに欠けるというか、すごーく渋いです。

なので、明るい花が沢山あると何だか妙に嬉しくなってしまい、今回も当然のようにこの芍薬に惹きつけられてしまいました。

束を広げてみたら、満開の芍薬が5本も入っていました。

花の直径が15cmほどでしょうか。
5本集まると、重いのなんのって。

枝物としてホザキナナカマド(穂咲き七竈)を選んでみました。

オーソドックスな感じで活けてみました。

お稽古仲間とも、何で5本も入ってるの? と言っていたのですが、結局、咲き切っているから安くしたんじゃないか、という結論に。

確かに活けてる最中にもどんどん花が開き切って、外側の花弁は反り返った状態になりました。

今にもバラバラッといきそうな・・・果たして何日持つのでしょうか。

残りの芍薬も、急いで何とかしなくては。

同じ花材の別バージョン

前回使ったブルーベリーとアルストロメリアが余っていたので、別の形にしてみました。

床に置いていますが、一応テーブル花のつもりで作っています。

ふと思ったのですが、このブルーベリーはこのまま挿し木できるのでしょうか?

ヤナギ系の花材だと、水につけておくだけであっという間に根が出てきて、いつでも植えていただいて結構です! という感じになりますが、ブルーベリーはどうなんでしょう。

まあ、挿し木ができたとしても、うちの極小ベランダでは育てようがないですけど (^^;)

青い実のブルーベリーとツートンカラーのアルストロメリア

先日、ururundoさんがご自宅のブルーベリーについてお話しされていましたが、うちの稽古場にも青い実を付けたブルーベリーがやってきました。

奥手のブルーベリー - ururundoの雑記帳

以前住んでいたところの近所に小さなフレンチレストランがあって、そこの店先にブルーベリーの木があったのですが、それがとてもそのお店を引き立てているように見えて、以来、庭木にブルーベリーがあったらいいな、と思うようになりました。

残念ながら、うちには庭が無いのですが・・・

ブルーベリーは花材としても登場することがよくありますが、私は今まで使ったことがありませんでした。

となれば、これにするしかないでしょう、ということで、今回はブルーベリーに挑戦しました。

変わった色合いのアルストロメリアがあったので、合わせてみました。

葉を取ってしまったので、庭木のブルーベリーの面影が皆無 (^^;)

熟したブルーベリーも良いですが、青い実も涼しげで魅力的ですね。

梅雨時のモヤっとした気分を爽やかにしてくれる気がします。

ところで、このアルストロメリアは、普段見るものとはかなり印象が違います。

白い花弁の先だけ赤、というツートンカラーも珍しいですが、アルストロメリアの特徴である筋状の斑点がこの花弁にはありません。

また新しい品種に出会いました。

アルストロメリアも日々、進化しているのですね。

いつの季節でも楽しめる雪柳

春になると小さな白い花を枝いっぱいに咲かせる雪柳。

その名の通り、雪が降り積もったような姿が美しい花木ですが、花が終わった後の青葉、そのあとの秋の紅葉、と各季節ごとに違う姿で楽しめる花材です。

花木は花・葉・枝と3拍子揃って、とてもお得感があって好きです (*^-^)
中でも雪柳は花の美しさ+枝の流れが面白いので、特にお気に入り。

過去の記事で、八重桜が私の好きな花材のベスト3に入ると言いましたが、この雪柳もそこに入りそうです。

で、今は青葉の季節になるわけですが、今回、稽古場にあったものは黄色の葉も多い雪柳でした。

枯れかかって黄色なのではなく、もともと黄色(うまく説明できない!)なので、そういう種類があるのかと思ったら、教室の先生いわく、

「黄金雪柳というのがあるけど、それはもっと全体的に黄色。これは新芽の黄色でしょう。」

とのこと。

お花屋さんにもあとで聞いてみようと思いながら、すっかり忘れてそのまま帰ってしまいました。

黄色味がかったカーネーションと合わせてみました。

お稽古ではもっと大量に枝を使ったので、緑と黄色の葉のコントラストがはっきりわかったのですが、これだとちょっとわかりにくいですね。

黄金雪柳については、写真でしか見たことがないので、実物に出会うことができたら、ぜひ活けてみたいものです。

どこにでも生えているドクダミを飾る

いまの時期、いたるところで白い花を咲かせているドクダミを見かけます。

ドクダミは薬草として有名ですが、日当たりの悪いジメッとした塀ぎわや道路脇にも生えて いるという姿は、どう見ても雑草そのもの。

しかも葉の臭いが強烈なので、できれば触りたくないと思う人も多いのではないでしょうか?

でもよく見ると、純白の花がなかなか美しく、清楚な感じすらあります。
これで臭いさえクリアできれば、こんもりと花瓶に活けても良さそうな。

ところで、ドクダミの花に見える白い部分は花弁ではなく、総苞片と言って、葉の一種だそうです。

その総苞片の中心にある棒状の黄色い部分は、小さい花が集合してできていて、その小さな花には花弁もガクもないとのこと。

白い花弁とばかり思っていましたが、色んな形態があるものですね。

実家の庭にもドクダミが大量にあったので、少しもらってきました。

楚々とした雰囲気があるので、手を加えずにそのまま1,2輪を活けるのが定石かもしれませんが、あえて白い花を集めて活けてみました。

少しでも暗いイメージを払拭できるように、可愛らしくしてみたつもり。

それにしても、ドクダミ、という名称はどうにかならないのでしょうか。

日陰に繁殖したり、臭いが強烈だったり、ただでさえマイナスのイメージがあるのに、名前がこれでは、いかにもワルそうな感じがします。

せめて毒の字は外した名前にしてあげたいと思うのですが。