気が向いたら花活け

ローコストで無理しない花活けを目指します

草間彌生折り紙で花瓶カバーを折ってみました

この間、図書館でブラブラしていたら、ふと、折り紙の本が目にとまりました。

そういえば近頃、大人の塗り絵とか、折り紙とかがブームだと聞いたような…

どれどれ、と何冊かページをめくってみると、これが想像していたものよりも、はるかに複雑で大変なものばかり。
展開図を見ているだけで、頭がクラクラしてきました。

ツルしか折ったことのない私に、どうやってドラゴンを折れというのか?

もう少し初心者向けのはないのかと探してみたら、-折り紙で雑貨を作ろう-的なものがありました。
その名もズバリ、主婦と生活社の『ORIGAMI ZAKKA』という本です。

これならいけそうな気がする。
小箱を作ろう、とか、なんか実用的な雰囲気も醸し出しているし。
ということで、これを借りることに決定。

家に帰ってゆっくり見てみると、その中に花瓶カバーの作り方が載っていました。
器のレパートリーが少なくても、これならイメージ替えられて、うん、実用的ですね。

先日行った草間彌生展で、勢いで買ってしまった折り紙があったので、それで作ることにしました。

本に載っていた作例は、20cm角の折り紙を使用していましたが、草間さんのは15cm角だったため、少し小振りになりました。

カクカクしたフォルムがこの作品のキモなので、それを生かすには、無地カラーの折り紙を組み合わせたほうが良いかもしれません。

作っていてわかったのですが、折る時は、これでもかっ! ていうほどしっかりと折り目を付けないとダメですね。
でないと、形が安定しなくて、輪郭がぼやけた感じになってしまいます。
これ、折り紙の基本みたい。

ちなみに、中には空き瓶を入れてあります。

入っている葉物はオクラレウカで、アヤメの仲間です。
花を活けられる方にとっては、おなじみの植物ですね。

思いがけず草間グッズも有効利用できて、めでたしめでたし。
楽しいひとときを過ごせました。

稽古用の花なら、散りかけの桜を売るのもアリですか?

いよいよ今年も桜の季節ですね。
なんだかんだ言っても、桜を見るとテンションあがります。
どういうわけなんでしょうねぇ。

早咲きの桜だと正月明けにはもう市場に出回りますが、やはり一般的に桜と言えば3月、4月。
だから、今月の稽古花材は絶対、桜にしよう! と、私にしては珍しく意気込んでいけばな教室に向かいました。

しかし、いつもと違うことをするとろくなことがないのは、世の常と申しましょうか。
そこで見た桜に、私の期待は見事に打ち砕かれてしまったのでした。

まずもって、花がまばら、そしてその花もほとんどが終わっている、さらには葉っぱがいくつも顔を出している、何ともしょぼーい桜。

植わっている桜なら、散り際の桜吹雪が美しい、なんてこともあるけど、切り花ではありえないでしょう。

店頭に出せない桜を稽古場に回したんですかい? お花屋さんよ この桜、散らせるもんなら散らしてみろぃ!(思わず遠山の金さんになる)

普通だったら、この時点で桜はあきらめて別の花材を選ぶところですが、すっかり桜モードになっていた私は、ここはあくまで桜よっ!と、意地になって桜を購入しました。

ホント、愚かな選択でしたよ。
持ち帰って包みを開けたところで、さらにポロポロと花が落ち、もはや何の枝だかわからない。

即刻ゴミ箱行き! と思いましたが、いやいやこれだってタダじゃなかったんだし、と、すんでのところでエコの精神?を呼び起こし、そのままバケツに放り込んでおきました。

そのうち本格的な葉桜にでもならないかと、未練がましく様子を見ていたのですが、3週間たっても事態は変わらず…

最後に一度くらい飾ってみようと、バケツから取り出しました。

せめて器を華やかに、と思い、桜のシールを貼ってみました。

却って貧乏くさくなった感がある?
結局、最後まで報われずに終わりました (-_-;)

あーぁ、せいぜい花見のはしごでもして、口直ししようっと。

花は高くて買えない、と思った時に、お助け無料花材☆ムラサキハナナ

去年の今頃、実家を訪ねてみると、裏庭一面がムラサキハナナの花畑になっていました。

ムラサキハナナ、別名ショカツサイ、ハナダイコンオオアラセイトウ、とも呼ばれますが、よく空き地や道端などで、きれいな紫色の花を咲かせているのを見かけますね。

元々は輸入されて栽培されていたものだそうですが、いまや野生化していますよね。
正直、雑草だと思っていました。

いうまでもなく、実家ではムラサキハナナを植えて育てていたわけではなく、つまりは全然手入れしていない、ほったらかしの庭だったということで…お恥ずかしい。

このムラサキハナナ、群生すると、とっても美しいです。

これ、飾ったら結構いけるんじゃないか。
常々、花は高くてなかなか買う気になれないと思っていた私には、この花畑は天の助けでした。

いくらでも持っていっていいと言うので、せっせと刈り取って持ち帰り、早速飾ることに。

器に入れてみたら、結構豪華になりました。

ただで、こんなにたくさん花を活けられるなんて、たまりませんワ~

これに味を占めて、今年も収穫を ♪ と、先日実家に行ってみると、
アレ? 見当たらない…
かろうじて、隅の方に小さなムラサキハナナが数本生えているだけ。

どうしたわけか、今年は心を入れ替えて、雑草駆除に励んだらしく、やけにスッキリした庭になっていました。

ちゃんと言っておけばよかった。

ムラサキハナナは雑草じゃないんだってば !

草間彌生展に行ってきました!

現在、国立新美術館で開催中の「草間彌生 わが永遠の魂」展に行ってまいりました。

一応、春休み前(大学生は関係ないけど)で、連休前の平日であれば、そこそこ混雑回避の狙い目ではないかと推測して、いざ美術館へ。

美術館に着いたのが、午後3時半近く。
乃木坂駅側のチケット売り場は、20~30人程度の列でした。
私は前売り券を持っていたので、そのまま会場入り口へ。

事前情報によると、会場へは待たずに入れるけれど、グッズを買うのは平日でも大変、ということでしたが、実際その通りでしたね。

中へ入ると、非常に広い展示室の壁面全部に、2009年から制作が続いている「わが永遠の魂」シリーズが展示されていました。

なんと132点あるそうです。

会場中央スペースには、花の彫刻が7点。

室内展示で撮影OKなのはこの部屋だけなので、皆さん撮影に余念がないという感じでした。
 ※携帯電話での撮影のみOK。カメラの使用はNG。

そういう私も、テンションあがって撮りまくり。

ですけど、何せ132点+7点ですからね~ 限度がありますワ。
鑑賞するのも、1点ずつ丹念に観ていたら、時間がいくらあっても足りないです。

次の展示室へ移ると、そこからは撮影不可。
渡米前の初期作品から、ニューヨーク時代、帰国後の作品、と続いていきます。

撮影できないことで、かえってじっくり鑑賞できてよかったのかもしれません。

話題の「無限の鏡の間」も、美しく幻想的で、不思議な空間を体験することができました。

会場の外に出ると、観客が自由に水玉シールを貼れる「オブリタレーションルーム」があり、

野外には、水玉にドレスアップした樹木と、

水玉柄の巨大かぼちゃが…

感想を話し出すときりがないのですが、一言で言うと、濃密な草間彌生さんの世界にただただ圧倒され、驚嘆し、観に行った甲斐がありました!

通常、展覧会の前売り券を買うことはまず無い私ですが、今回は思わず買ってしまいました。
その期待を裏切らない、見ごたえのある展覧会だったと思います。

ちなみに当日のグッズ売り場のレジ待ち時間は40分で、折角なので、頑張って並びました。

観覧自体は、1時間15分程でしたが、結局、美術館を後にしたのは5時半過ぎとなりました。

グッズも買えて、充実の一日でした。 感謝!

ラナンキュラスの変わり種☆レイネッテグリーン

先日お稽古に行ったとき、今まで見たことのないラナンキュラスに遭遇しました。

一般的にラナンキュラスというと、薄紙のような花びらが中心から幾重にも重なっているのが特徴ですが、稽古場に並んでいたのは、なんと花の中心から葉っぱが出ているラナンキュラス

何、これ、ありえない!

調べてみると、「レイネッテグリーン」という品種で、10年ほど前にはすでに登場していたようです。

そういえば以前、これと似たような感じの薔薇があって、お稽古で使いました。
それは薔薇の花の中心から、さらに薔薇が出てきて咲くという(なに言ってんだかわからない?)もので、「エキサイティングメイアン」という品種でした。

どちらも普通の花屋さんの店先では、まずお目にかかりませんよね。

このラナンキュラス、あまり美しいとは思えなかったのですが(生産者の方、ごめんなさい)、もの珍しさの誘惑に負けて、手に取ってしまいました。

家に持って帰った翌日、何と合わせようかと考えながら、まずはそのインパクトに敬意を表して、単独で活けてみました。

器に入れてみて分かったのは、思った以上に頭が重いということ。
丈が長いままだと、しっかり水揚げしても、遠からず花首が折れそうな予感がありあり。

で、即座に短くカット。

冷蔵庫にあったワサビ菜とコラボしてみました。
違和感無し!

どうしたものか、アイビー、増殖が止まらない

7、8年前に、ベランダの寄せ植えに使おうと思って、アイビーの苗を買いました。
どうせすぐ伸びるだろう、と見越して、10cmほどのツルが2本しかない小さな苗を1つだけ購入。

結果、私の見込み通り、すくすく成長し立派なアイビーになりました。
と、そこまではよかったのですが、伸びすぎたツルをカットして土に挿すとそれがまた成長して、の繰り返しで、狭いベランダがアイビーだらけになってしまいました。

そんなに増えたら困るのよ。
だったら、挿し木なんかしなきゃいい、わけですが、せっかく綺麗に伸びたツルをそのまま切って捨てるのはどうにも忍びなく…

本当はとってもありがたい植物なんですよね。
丈夫で、環境適応力が高く、病虫害の心配もなければ、挿し木も簡単、なにより用途が広い。

ビンに入れて、部屋に飾っているものもありますが、これまたすぐに根が出たりして、驚異の繁殖力!

f:id:akokura:20170311002322j:plain:w400

ビンに入れてからも着実に成長しています。

ちなみに、中心部分にある赤い実は正月花に使ったもので、もう実が限界にきているので処分しようと思ったのですが、なんと葉っぱが出てきているのを発見。

判別しにくいですかね 。 ほかにも葉が出ている枝があります。

f:id:akokura:20170311003150j:plain

やわらかな新緑を見てしまうと、これも何だか捨てがたく…ハァ

冬の寒さはつらいけど、花は長持ちして家計にやさしい

3月かぁ。もう春ですね。
やっと暖かくなると思うと嬉しい限り。
2月は寒くて、お花のお稽古サボってしまいました。というか、行かないですむ理由をいつも探しているのですが。

お花を始めたのは学生時代の部活動から。
特に興味があったわけではなく、何もやっていない私を見た母親から、「ブラブラしてるなら、お花でも習ったらどうなのよっ!」と言われたのがきっかけでした。

それから長い長ーい月日が経って今日に至ります。
サボり魔で、ブランクだらけのいけばな歴ですが、完全にやめることなく続けてこれたのは、実に不思議。

話はそれましたが、先月サボった結果、部屋に飾るお花は1月の稽古花で何とかつないでおりました。

だけど寒いおかげで、花材の持ちが良くて助かったんですよね。
例えば1月に使ったグロリオーサ。
草花系は夏場だと数日持てば良い方かと思いますが、2週間後でも頑張ってくれました。

こんな感じ。

f:id:akokura:20170308000705j:plain

いわゆるグロリオーサの花色と違う?
新色ではありません。
実はこれは全部、入手した時にはまだ咲いていませんでした。
そのとき開花していたものはさすがにちょっと黒ずんできたので廃棄。

咲かずにダメになるかも、という予想を裏切ってちゃんと咲いてくれたので、何だか得した気分でした。
ただ最初から咲いていたものに比べると色は薄いし、茎の部分も弱かったですね。